山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

【政治】防衛費増について個人的見解

 

財源論はさておき、

防衛費を大幅に増やすという

岸田政権の方向性は正しいと思います。

 

よく「戦争をする気か!」と

批判する人がいますが、

政党としてそれを言っているのは

共産、社民、れいわ だけですよね。

 

立民党すら、防衛費増自体には

反対しないという立場になりました。

(ただし立民党は敵基地攻撃能力保有

軍事力行使には極めて慎重な立場)

 

 

これが、戦争をするためのものではなく、

むしろ戦争をしないためのものだと

いうことをよく理解しておく

必要がありますね。

 

わかりやすい話、チンピラって

自分より強い人に喧嘩売らないでしょ?

 

絶対に、自分より弱い人をいじめるので

あって、プーチンウクライナには余裕で

勝てると踏んだからこそ侵略に踏み切った。

(実際、余裕で勝ててはいないけど)

 

なので、プーチン習近平金正恩という

人たちに対して攻撃を

思いとどまらせるためには、

日本がそれ相応の実力を持つということ。

 

これが1番の抑止力になります。

 

社会学者の宮台真司さんは著書で

__平和主義って何ですか。隣で

ご婦人が理不尽な暴力を受けているとき、

私は平和主義者なので何もしません、

と逃げる平和主義ですか__

と指摘しています。

 

これは本当にその通りで、自分は

「平和主義者だから喧嘩に参加しません」

というのが平和主義ではなくて、

理不尽な暴力には勇気を持って立ち向かうも

いうことが平和主義だと思います。

 

だからこそ、暴力に立ち向かうために

必要な実力を備えておくべきなのです。

 

 

降伏したらいいじゃん、と

考える人もいるかもしれませんが、

「降伏」が何を意味するのか。

 

それは、習近平プーチンのような

独裁者に支配されるということです。

 

習近平は、中国政府に歯向かう人のことを

平気で拘束したり、場合によったら

殺したりします。

 

プーチンは、ウクライナから奪った

地域の子どもに対して、

ウクライナ語を使わせず、

ロシア語で再教育をしています。

 

降伏して命が助かったとしても、

その先にはそういう生活が

待っているわけですから、

阻止するためにはやはり

戦わなければいけない。

 

 

 

これまでは、日本はアメリカに守って

もらえるということが、

最大の抑止力になってきましたよね。

 

決して、平和憲法が平和を守って

きたわけではありません。

 

現実的に考えて、日本の平和を

守ってきたのは日米同盟であり、

アメリカの核の傘ですよ。

 

 

でも、国際情勢というのは

変わってきています。

 

東西冷戦の時期は、民主主義陣営の

防波堤として日本を守るメリットが

アメリカにはありました。

 

アメリカが日本を守ることで、

日本を軍事国にしないことにも

意味があった。

 

でも冷戦が終わった今、

アメリカが日本を守るメリットって

何?という話ですよね。

 

アメリカからすれば、もはや日本を

守るためにアメリカ軍の命を危険にさらす、

というメリットはなくて、

「日米同盟があるから守らなきゃ

いけない」というだけですよね。

 

そのアメリカに対して、やはり日本は

本気度を見せないといけないわけです。

 

アメリカ任せではなく、ちゃんと

自分たちも国を守るための努力をする

(防衛費増)」

 

「日本がいざというときに助けてもらう

代わりに、アメリカが危ないときには

日本が協力する(集団的自衛権)」

 

そうやって日本の本気度を見せることで、

「じゃあ日本を守ってあげよう」と

アメリカに思ってもらうこと。

 

これこそが、日本の平和を守る

現実的な方法です。

 

 

で、もっと言うと、韓国も含めて

しっかり連携するべきですよね。

 

日・米・韓でしっかり連携することが大切で、

そのためには、韓国にもある程度

配慮する必要はあると思う。

 

韓国は竹島だったり慰安婦

徴用工のことをずーっと言ってきて、

ウザいところはあるんですけど、

でも韓国が日本を武力攻撃してくる

可能性はないわけです。

 

なので、できる範囲で韓国に対して

最大限の配慮をしても

良いんじゃないか、というのが

個人的な意見です。

 

そして、安倍総理が発展させてくれた

日本・アメリカ・オーストラリア・インドの

「クアッド」という枠組み。

 

ここも安全保障の上では大切な

枠組みだろうと思います。

 

 

で、防衛費増に反対している

共産や れいわ が言っているのが、

外交努力・話し合いの徹底で

なんとかする、ということ。

 

まぁ、それができるのであれば

是非やってくださいという感じなんですが、

それは現実的ではないですよね。

 

話が通じない人だからこそ

戦争なんていうことができるわけですよ。

 

中国や北朝鮮というのは独裁国家であり、

国民の意見も聞かず、異論は全部

排除する。

 

そういう人たちですよ。

 

そういう人たちに対して、話し合いで

解決できるんならやってみなさいよっていう

話なんですよね。笑

 

国際政治学者の秋山信将さん

(nobu akiyama)は

ツイッターでこう言っています。

 

__戦争が外交の失敗というのは、

ある面では正しい。他方、もし相手が

決然と妥協を拒み秩序崩壊に向かってきて、

こちら側の大幅な妥協以外に

外交的解決の出口がない場合、

それは外交が「成功」したと言えるのか、

判断が分かれると思う__

 

これが本当に、ごもっともな意見です。

 

要は、十分な軍事力を持たずに

習近平と話をして、習近平が岸田総理に

「ああしろ、こうしろ」と言ってきた、と。

 

で、それに歯向かえば中国から

軍事攻撃をされる恐れがあるとなれば、

日本としては習近平の言うことを

聞くしかなくなるわけですよね。

 

でもそこで、日本が強力な軍事力を

持っていれば、中国に及び腰に

なる必要がなくなる。

 

つまり、周辺国の独裁者からの

無理な要求から日本国民を守るためにも、

軍事力というのは必要だということ。

 

まぁ、どういう制約を設ければ

専守防衛を守った上で国民の命を

守れるかっていうのは慎重に

検討するべきです。

 

ですが、とりあえず「防衛費増」と

いうのは絶対的に正しい方向だと

個人的には思いますね。