中国で、ゼロコロナ政策に対する
国民の不満が爆発し、
各地でデモが起きているそうです。
声も上がっています。
さて、安定した国家というものが
できるまでには、3つの過程があります。
① 自由状態
② 絶対的な王様が支配する状態
③ 民主主義、国民主権
この3つのプロセスを経て
国というものはできあがります。
まず①は、王様がいない、
無政府状態です。
無政府状態ということは当然、
法律のようなルールもなければ
警察もいませんから、
国民どうしで喧嘩・争いが絶えません。
学校で例えたら、先生がいない、
生徒だけの状態。
それでは当然、学校の風紀は
めちゃくちゃになります。
そこで、国は②の状態に移行します。
絶対的な王様が国民に言うことを聞かせ、
秩序を作る。
学校で例えたら、竹刀を持ったムキムキの
先生がやって来る、という状態ですよね。
生徒は先生が怖いから、大人しくなる。
なので一旦は落ち着きます。
ところが、その状態が続くと、
無理やり言うことを聞かせるような
やり方に対して、
国民の不満が爆発します。
そこで③の状態に移行する。
王様をやりたい放題にさせないために、
王様の権限を縛ります。
そして、国民が政治家を選挙で選ぶことで
民意が政治に反映されるようにする。
学校で例えれば、先生が無理やり
生徒に言うこと聞かせるのではなく、
生徒と同じ目線に立って
同じ人間として接する状態ですよね。
そうなれば、本物の安定した学校(国家)の
完成です。
日本やアメリカ、ヨーロッパなどは
既に③まで達していますが、
中国は今、②の状態です。
習近平が絶対的な権力を握っていて、
習近平の思うように国を動かし、
メディアにも習近平のやることを
正とする報道を強制し、
国民には習近平への抵抗を許さない。
習近平の悪口を言っていないか
SNSを監視したり、
対抗的な言動をする者は
警察に取り締まりをさせる。
そうやって国民を押さえつけることで
国の秩序を保っている状態です。
でも、それでは次第に国民の不満は
溜まっていきます。
今までは習近平が怖いから
なかなか不満を言うことはできなかった。
でも国民全体に「習近平はもうイヤ!」
という風潮が広まれば、
みんなで団結して打倒に向けて
動くことができる。
世界史で習う「革命」のようなことが
中国で起きている、と。
中国は国民の人権を保障していません。
それは許されないことだと思うので、
なんとか国民が声をあげ続けて、
③の状態まで持っていけたら
良いんじゃないかなぁと思います。