山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

【政治】G7とは何か

 

5月19~21日の日程で、

広島でG7サミットが行われました。

 

G7は7つの先進国の枠組みで、

日本、アメリカ、フランス、イギリス、

ドイツ、カナダ、イタリアの7ヶ国です。

 

個人的に、このG7という枠組みは、

単なる先進国の集まりでは

ないと思います。

 

この7ヶ国は、「民主主義」と

「法の支配」という大切な価値観を

共有する7ヶ国。

 

だから、ロシアはこの枠組みから

外されたわけだし、

中国もこの枠組みの中に

入れることはできないんですよね。

 

 

要するに、国民の人権というものを

大切にしなきゃいけないよね、と

いう、ごく当たり前の価値観を

共有できている、ということが重要です。

 

ロシアのように人を戦争のコマとして

使うような国とか、

中国のように特定の民族を弾圧している

ような国は許せない。

 

中国の台湾侵攻というのも何としても

防がないといけない、ということで

G7で団結していく必要があります。

 

 

今回、そのG7のサミットを

被爆地・広島で開催できたことは

大きな意味があったと思います。

 

G7の首脳全員で平和公園

原爆死没者慰霊碑に献花をした。

 

そして、核兵器の恐ろしさを改めて

知ってもらうことで、

ロシアが行っている核による威嚇や、

中国・北朝鮮の核開発を

許さない!ということで団結する。

 

それが今回の広島サミットの

1番の意味なのかなと

個人的には思っています。

 

なんか、一部の人は、広島を訪れた

バイデン大統領が「核のボタン」を

持ってきたことに対してヤイヤイ

言っていましたが、それとこれとは

話が別です。

 

G7の中でアメリカ、フランス、イギリスは

保有国ですが、それは平和のために

核を持っている、という話。

 

今回、それらの国のリーダーたちは

原爆ドーム原爆資料館を見たと

思いますが、自国がそういう目に

合わないために核を保有している。

 

言わば、警察官が、治安維持のために

銃を持っているのと同じで、

確かに殺傷能力のあるものを持っては

いるのですが、もちろん人を殺すために

持っているわけではないので、

それは正当化されるべきです。

 

警察に対して「銃なんて持たないで、

たとえ相手が凶悪な犯罪者だろうと

話し合いで解決してください」と

言う人は誰もいないと思います。

 

 

 

で、ロシアや中国というのは

それとは真逆です。

 

明確に、他国を脅すための

核ですよね。

 

先日、中国の駐日大使が、

日本の“台湾有事は日本有事”という

認識を批判し、「日本の民衆が火の中に

連れ込まれることになる」と発言しました。

 

つまりこれは、

「お前ら、要らんことをしたら痛い目に

合わせるぞ?」という脅しですよね。

 

これはどう考えても、他国に対して

痛い目に合わせるために戦力を

持っている、ということですよ。

 

今回のサミットで核抑止力が

否定されなかったことについて、

「広島という地で核を肯定するとは

何事だ!」と一部の人たち(志位さん等)が

言ってますが、核を放棄できるかどうかは

G7のアメリカ・イギリス・

フランスではなく、

ロシア・中国・北朝鮮次第ですよ。

 

それらの国が核を放棄しないのであれば、

こっちも身を守るために

持たざるを得ない、という話ですからね。

 

 

 

なんか、民主主義陣営と

独裁国家(ロシアも含む)とで、

「平和」とは何か?という考え方が

違うんですよね。

 

G7などの民主主義陣営にとっての平和は、

戦争のない、みんな仲良く楽しく暮らせる

世界を作ること、だと思います。

 

対してロシア・中国などにとっての平和は、

上の人間の権威によって、規律を守ること。

 

例えると、鬼教師が竹刀を持って

教壇に立っていれば、

生徒はみんな言うことを聞くし、

学校の規律は守られる。

 

そういうのが、ロシアや中国にとっての

「平和」なんだろうと思います。

 

先生の言うことを聞かない奴がいれば、

竹刀で一発殴って、

「廊下に立ってろ」ですよ。

 

言うことを聞かない奴は、

授業に参加させてもらえない。

 

不当に暴力を受けない権利だとか、

学校で勉強を受ける権利、というのは

全く無視されるわけです。

 

そういう国だからこそ、「まぁまぁ、

みんなで楽しくやりましょうよ」と

言ってくるアメリカや日本のことがウザい。

 

それらの国を黙らせるために

核を持っているというわけです。

 

 

なのでたぶん、お互いに

「我々は平和のために核を持って

いるんだ」という言い分になるのだと

思うんですけど、どちらの方が本当の

「平和」なのか?というと、

やはりG7はじめ、民主主義陣営が思う

「平和」の方が本物です。

 

1人ひとりが尊重されて、

争いなく楽しく暮らせる世界を、

民主主義陣営は祈っています。

 

そのためにはまず、ロシアや中国と

いった国々が核を放棄し、

民主主義を実現するための

努力してもらわないといけない。

 

だからこそ、G7でしっかり団結していく。

 

それが大切なんだろうと思います。

 

「核の使用は許されない」という

強いメッセージが、今回のサミットで

世界に発信されたと思います。

 

近い将来、歴史の教科書に載るレベルの

ことなんじゃないかと思います。