山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

気持ちを「置いてくる」という考え方。

「ああしておけば良かったなぁ」

「あれ欲しかったなぁ」

「腹が立つなぁ」


そういう気持ちって、
長引いちゃうこと無いですか?

後悔し始めたらずっと後悔し、
イライラし始めたらずっとイライラし。

なかなか気持ちを切り替えられないってことが
多々あります。



それを抑えるにあたって、
禅的な考え方で「気持ちを置いてくる」
というのがあります。

みなさん、一休さんはご存知ですよね。

一休さんの逸話なんですけど、
ある日、弟子と出かけているとき、
たまたま鰻屋の前を通りかかった
そうなんです。

そしたら、おいしそうな鰻の匂いが
漂ってきたものだから、
一休さんは思わず
「美味そうだな」と呟きました。

それを聞いた弟子は「あれ?」と思い、
寺に帰った後で一休さんにこう聞きました。

「鰻の匂いを美味そうだなと言うのは
煩悩ではないのですか?そんなこと
一休さんが言っていいのですか?」

そしたら一休さんはこう答えました。

「お前はまだ鰻のことを引きずっていたのか。
わしは鰻のことなんて鰻屋の前に置いてきた」




つまり、一休さんが言うには
鰻の匂いを「美味そう」と思うことが
煩悩なのではなく、そのことをずっと
引きずることが煩悩だそうです。

大切なのは、「美味そう」という感情を
鰻屋の前に捨てて帰ること。

「美味そう」を引きずらないってことが
重要なんです。




この考え方は、俺の中ではわりと
しっくりきています。

「ああしておけばよかったなぁ」という
気持ちは過去に置いてくればいい。

「イライラするなぁ」というのも
その場に置いて帰ればいい。

そうやって気持ちをその場に
置いてくることで、上手く切り替えが
できるのではないかと思います。