山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

日本ハム、残塁100。

まだ開幕間もないですけど、

日本ハムのシーズン残塁数が

早くも100に到達したそうです。


つまり、チャンスでの1本が出ず、

点数が取れていないっていう

ことなんですけど、、、


今のファイターズって、

1人1人背負ってるものが

重すぎるんじゃないかと思うんですよ。


「勝たなきゃいけない」

「打たなきゃいけない」

「抑えなきゃいけない」

っていう、「しなきゃいけない」

を全員が感じてしまっているので、

逆に結果が出ていない、と。


だから、ルーキーの伊藤が

ベンチで涙流さなきゃいけなかったり、

中田がバットに八つ当たりしきゃ

いけなかったりっていうことに

なるわけで。


「自分がやらなきゃいけない!」と

思ってるからこそ、できなかったことに

責任感を感じたり、イライラしたり

してしまう。




2012年、栗山監督の最初の年に

優勝したときは、稲葉がいたんですよね。


稲葉っていうのが球史に残るような

スゴいベテラン選手で、

今は引退して日本代表の監督とか

やってるんですけど、、、


その稲葉がいたからこそ、

みんなが「稲葉さんに繋げばなんとか

してくれる」と思える。


そして、2016年に優勝したときは

田中賢介がいたんですよ。


田中賢介も、昔っから日本ハム

レギュラーで活躍してて、

メジャーリーグも経験してる

スゴい選手なんですよ。


そういう、「稲葉さんに繋げば…」

「賢介さんに繋げば…」っていうのが

あったからこそ、他の若い選手たちは

「自分がやらなきゃ」

という過度のプレッシャーを

背負うことなくプレーできた。



でも今はそういう選手たちが引退して、

チーム自体が若いので、

頼りどころがない状態だと

思うんですよね。


中田の調子が良いときはいいんだけど、

中田の調子が悪くなっちゃうと、

まず中田自身が「情けなさ」とか

「不甲斐なさ」を感じてしまう。


そして、みんな中田さんに頼れなくなる。


だから、みんなが「じゃあ自分が

打たなければ」ってなって、

体が固くなる、と。




野球に限らず、良い組織には必ず

「頼りどころ」があると思うんですよね。


で、その頼りどころになってる人っていうのは

辛い時期を乗り越えて、みんなの辛い気持ちを

理解できて、かつそれをちゃんとカバーできる。


「やらなきゃいけない、でも、どうすれば

いいかわからない…」という苦しみの

時期から、割り切って「やるしかないな」

と思える時期まできた人が、

「頼りどころ」になり得る人だと思う。


その意味では、中田はまだ

「どうすればいいかわからない…」の

時期なので、気持ちの整理ができず

バットに八つ当たりなんて

してしまうんだと思うんですよ。


それを乗り越えて、若い選手たちに

「ミスして構わん!俺がなんとかするから」

くらい言えるようになってくると、

日本ハムもまた強くなるような

気がするんですけどね。