山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

カープ選手のサクセスストーリー〈田中編〉

まず、田中は2013年のドラフトで
3位指名を受けて入団したのですが、、

当時の野村監督は
「田中が3位まで残っているとは
思わなかった」って言っていた
記憶があります。

そうですよね。

なんで他球団は2位までで
田中を獲得しなかったのか
不思議ですよね。。



高い評価を受けて入団し、
開幕一軍入りを果たした田中ですが、
ルーキーイヤーの4月は
全然打たなかったんですよ。

で、コーチから「二軍に落としても
いいのでは?」という意見も
出たみたいなんですが、、、

野村監督は「あと1週間だけ
待ってくれ」と。


そしたら、その1週間で
しっかり結果を出したんですよね。

そこから、田中の成長が
始まるわけです。



当時カープのショートには
梵がいたので、
しばらく田中はサードで
出ていましたよね。

相手の左右に応じて小窪とか
堂林と併用されていたと
記憶していますが、、、

夏場以降は、相手投手の左右に
関係なくスタメン出場するように
なりました。

これも、野村監督が
「体が開かないから、左相手にも
結果を出せるだろう」と見て
決めたことです。

ポジションも、梵と入れ替える形で
ショートを任せてもらえるように

打順は主に7番に入って、
8番の會澤と共に
「恐怖の下位打線」を
築きました。




2015年からは緒方監督の下、
絶対的なショートのレギュラーへと
出世しました。

最初のうちは下位打線を打っていて、
早打ちでボール球にも手が出る
バッターでしたが、、、

2016年に1番を任せられるように
なってからは、しっかりボールを
見極めるように。

この打撃スタイルの変化というのは
チームにとってすごく大きいことです。

というのも、1番が固まったから
2番・3番を固めることができ、
1年間同じ野球ができるように
なったわけです。

その結果のリーグ優勝だと
思います。

これ、もしも田中が1番に
定着してくれていなかったら、
例えば丸を1番に置いてみよう、
3番は松山かな?誠也かな?
みたいなかんじで、打順が
定まらなかったと思うんです。

そしたら、リーグ優勝は
できていなかったと思う。

田中が1番に定着して
タナキクマル」が機能するように
なったからこそのリーグ優勝。

だから、田中はもっと評価されるべき
選手だろうと思います。


入団から3年で「1番ショート」の
絶対的な立場を確立したって
考えると、社会人からの入団とはいえ
すごく成長の速い選手だな、と。

田中は常に、自分の置かれた
状況を理解しているからこそ
成長できるんだろうな、と。

そしてそれは、信じて使った
野村監督と、1番に抜擢した
緒方監督の功績でもあります。