山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

【政治】バイデン政権が日本製鉄によるUSスチール買収を阻止

 

バイデン政権が日本製鉄による

USスチール買収阻止の決定をしました。

 

アメリカ側としては、

歴史ある企業であるUSスチール

外国に買われて良いのか、という

懸念があるんだと思います。

 

 

しかし、これは業績が下がってきた

USスチールに対して、

日鉄が協力して

成長していきましょう、という話なので、

何ら問題ではないわけです。

 

にも関わらず、「アメリカファースト」を

掲げるトランプ氏が、

アメリカ企業が外国に買われる」という

ところを問題視することで、

「海外資本からアメリカ企業を守る俺は

真の愛国者だ!」と見せかけている。

 

そして、その流れにバイデン氏も

乗ってしまった、という話だと

思います。

 

 

経済学者の金子勝氏はツイッターで、

『バイデンは「国家安全保障上の懸念」と

言うが、買収反対のトランプに

労組の支持を持っていかれたくないのが本音。

ますます世界経済の分断が進む』と

指摘しています。

 

金子先生の意見は全面的に

正しいですね。

 

バイデンは当初、買収反対だなんて

言っていなかったわけだから、

それを貫いて欲しかったです。

 

 

 

これが、中国の企業に買われると

いうならまだしも、

同盟国である日本企業による買収ですよ。

 

それを阻止するということは、

よほど日本を信用していないと

いうことになりますよね。

 

失礼な話だと思います。

 

 

この買収は何より、USスチールにとって

美味しい話ですからね。

 

かなり前の記事にはなりますが、

2024年3月22日の日経新聞には、

日鉄の森 副社長のインタビューが

載っていました。

 

森 副社長いわく、

先進的な小規模電炉を運営している

USスチールに、日鉄の水素還元製鉄の

技術を融合することで、

脱炭素の取り組みをリードしていくことに

繋がって、大幅に利益が押し上げられる

見込みがあるとのこと。

 

それによって業績が好調になれば、

USスチールの雇用確保や賃上げにも

繋がっていくのに、

トランプやバイデンは

いったい何が気に入らないというのか。

 

トランプが支持を得たいという

勝手な言動によって

結果的に買収を阻止されたということで、

日鉄としては意味わかんねぇな、という

展開になりましたね。