山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

心配することは良いことかどうか。

 

先日ラジオで、RCC横山雄二さんが

「マイナスよりプラスの声掛けが

できる人でありたいよね」という

話をしていました。

 

どういうことかと言うと、

例えばマラソンで走っている人に対して

「大丈夫?疲れてない?」と

マイナスなことを言うより

「よし、ゴールまであと〇kmだ!」

「ラストスパート、頑張ろう!」と

プラスの声掛けをした方が良いよね、

ということです。

 

これ、本当にその通りだと思います。

 

「大丈夫?疲れてない?」と言って、

「疲れた」と答えたところで、

何をしてくれるんですか?って

話になりますからね。

 

無理しんさんなと

言われても、嬉しくない場合もある。

 

頑張ろうとしている人に対して

「頑張らなくて良い」という

言葉をかけることは、

本人の気持ちを否定することになるので、

必ずしも良いことではないんだと

思います。

 

頑張ろうとしている人に対しては、

むしろ背中を押してあげる方が

良いのだろうと。

 

 

心配してくれるのは

ありがたいことなのかもしれない。

 

だけど、心配をするということは

果たして、本当に良いことなんでしょうか。

 

 

2010年、芦田愛菜さんが出演していた

「Mother」というドラマがあります。

 

芦田愛菜さんの演技力を

世に知らしめた作品だと思うのですが、

その中で、芦田愛菜さん演じる

小学生の女の子・継美が、

継美の母親代わりをしていた

奈緒松雪泰子さん)に、

内緒で遠方から電車に乗って

1人で会いに来る、という

シーンがあります。

 

遠方にいるはずの継美が

突然目の前に現れ、

奈緒は「1人で来たの?」

「怪我してるじゃない」

「どうして危ないことをするの?」と、

心配の言葉ばかりを継美にかける。

 

すると継美は、

「お母さん……継美に会えたのに…

嬉しくないの?」と涙ながらに

言うんです。

 

そこで奈緒も涙を浮かべ、

継美を抱きしめる、と。

 

 

このシーンからも、

心配の言葉をかけるということは

実は本人のためになっていないと

いうことがわかりますよね。

 

なぜなら、心配というのは

あくまで「自分の気持ち」であって、

相手の気持ち、本人の気持ちのことは

考えていないのです。

 

Motherでいえば、

奈緒がただ勝手に

継美にもしものことがあったらと

心配しているに過ぎない。

 

それは奈緒の気持ちでしかなくて、

会いに来た継美の気持ちを

考えてはいないということです。