映画「余命10年」を見てきました。
小松菜奈さん演じる茉莉は
難病を抱えていて余命が10年しかない。
坂口健太郎さん演じる和人は
自殺をはかるものの死ぬことができず、
その時に自分を救ってくれた茉莉を
好きになる。
でも茉莉は自分が病気であることから、
和人を残して死ぬことが怖くて
なかなか純粋な交際ができない、と。
そういう話です。
まず思ったのが、主演２人の
演技がめちゃめちゃ良いですよね。
小松菜奈さん演じる茉莉の
複雑な感情が、
セリフで言ってなくても伝わってくる。
和人のことが好きなんだけど
自分の方が先に死ぬから
一緒にいたくない、という
葛藤がものすごく伝わってきて、
なんとも言えない気持ちになりました。
坂口健太郎さん演じる和人も、
最初は心に闇を抱えていて
自殺未遂までするんだけど、
茉莉と出会って垢抜けていって
最後はめちゃめちゃ男らしくなる、と。
その和人の変化を見事に坂口さんが
演じているなぁ、と思いました。
そして、その他の俳優さんたちも
みんなハマり役でしたね。
奈緒さん演じる、茉莉の友達の沙苗は
本当に明るくて良い友達で、
沙苗といるときの茉莉は
自然に笑っている。
小松さん、坂口さんももちろんのこと、
奈緒さんも見ているだけで
その役の人間性が伝わってくるので、
演技がものすごく良いなぁと思いました。
山田裕貴さん演じるタケルも、
まさにこの役は山田さんしかいないって
くらいハマってて。
あと、茉莉のお父さん役の
松重豊さんも最高でしたね。
多くを語らないんだけど
茉莉を本当に心配して
静かに見守ってるっていうのが
伝わってきて、感動しました。
King Gnuの井口さんも
良い味出してましたね。笑
いやぁ、本当に良い話でしたね。
茉莉がいろんなことを
考えすぎて病んでいく様。
最初は和人に病気のことを
隠していて、和人とつき合っちゃうと
和人より先に死んで悲しませることに
なるから、和人の好意を受け止められない。
その後つき合うんだけど、
本当は好きなのに
病気のことがあるから
別れる方が正しい選択なんじゃないか、
という茉莉の葛藤。
それが本当に見ていてグッときます。
でも、最初は恋愛なんてしないって
言ってた茉莉が和人と出会って
変わっていく。
和人も、最初は心に闇を抱えていて
ナヨナヨしていたのに、茉莉と出会って
変わっていく。
お互いがお互いの人生を良い方に
変えていくっていうところが
良いなぁと思いましたね。
映画なんて全く見ない人間なんですが、
これは見に行って良かったと思いました。
