山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

家は散らかってていいのよ。

 

まぁ、正確に言うと、

散らかってていいのよというか、

「モノがたくさんあってもいいのよ」と

いう話なんですけど、、、

 

まぁ最近、ミニマリストっていう

言葉が流行ってて、家にモノが

少ない方が良いっていう風潮が

あるんですけど、先日、五木寛之さんの

「捨てない生き方」という本を

読んで、それにすごく共感しました。

 

五木さんは、ミニマリストとは逆です。

 

御年90歳なんですけど、

モノが家にあることで、

「あぁ、これはあのときに買ったものだ」

「これはお母さんにもらったものだ」と、

モノに宿る思い出に浸ることができて、

それが心の支えになっているそうです。

 

なので、他人から見たらガラクタにしか

見えないようなモノでも、

五木さんは敢えて捨てずに

そばに置いている、と。

 

それが本当に素敵だなぁと思って、

それまでは自分も家にモノが

あり過ぎるのもなぁ、も思って

無駄なモノは捨てたり売ったり

してたんですけど、

それもする必要ないのかな、と。

 

例えば、何かの間違いで

書店でつまらない本を買ってしまって、

以前だったら絶対に、「なんでこんな

つまらない本買っちゃったんだよ」って

ブックオフに売りに行ったり

してたんですけど、でも敢えて

そういう本を手元に残しておく、

というのもそれはそれでアリですよね。

 

それが数年後に目に入ったときに、

「あぁ、自分はこんなつまらない本を

面白そうと思って買ったんだなぁ笑」って、

ちょっと笑うことができて、

それで読んでみたら「今読んだら案外

面白いじゃん」ってなったりして。笑

 

そういうのって素敵だなぁと

思うんですよね。

 

 

 

大学時代に亡くなった

「イブキくん」という友達が

いるのですが、

先日お墓参りをさせてもらって、

ご家族とお話をさせてもらいました。

 

ご家族によると、亡くなってもう

6年以上経っていますけど、

イブキくんの部屋を片付けることが

できない、と仰っていました。

 

でも、それって無理に片付ける必要も

ないような気がします。

 

部屋がそのまま残っていることで、

イブキくんの思い出が蘇る。

 

それが心の支えになるんだとしたら、

それ以上のことはないじゃないですか。

 

自分も、父がもう亡くなっているので

わかるんですけど、やっぱり

故人のことを思い出して

「あの時あぁだったよね」

「あの人、こんなことしてたよね」と

笑いながら話してる時間が、

癒しになるんですよ。

 

モノにはいろんな思い出が宿っています。

 

モノを捨てるということは、

その思い出までも捨てるようなもの。

 

だから、捨てなくて良いんですよ。

 

家は散らかってて良いんです。