山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

【ネタバレ注意】「四月になれば彼女は」めちゃめちゃ良い映画でした

 

佐藤健さん主演の映画

「四月になれば彼女は」を

観てきました。

 

今月使えるお金がもう3000円しか

残っていなかったのですが笑、

その中から2000円使って

わざわざ見に行きましたからね。笑

 

 

 

この映画は予告で見た時から

気になっていたのですが、

妙に酷評の声がネット上に

流れていたんですよね。

 

話の意味がわからないとか、

佐藤健さんと森七菜さんの年齢差が

気になるとか、なんかいろいろと

低評価の声があって、

「本当なのかなぁ」という思いを

持ちながら見てみたんですよね。

 

 

いやいや、なんのことないですよ。

 

ものすごく良い映画じゃないですか。

 

本当に、ただただケチをつけられてたって

だけのことであって、個人的には

素晴らしい映画だなぁとしか

思わなかったです。

 

 

 

まず、佐藤健さん演じる藤代と、

長澤まさみさん演じる弥生は

同棲していて、

結婚式を挙げる予定もある中で、

突然弥生が家から姿を消す。

 

で、藤代は、弥生が出ていった理由を

わからないまま、話がいろいろと

進んでいくんてすよね。

 

 

これについて、結局弥生がなんで

出て行ったのかわからないまま

映画が終わった、というような口コミも

見たんですけど、

むしろ「わかってたまるものか」と

思いましたね。笑

 

わからないのが良いんですよ。

 

わからないからこそ、

観てる人がそれぞれ考える。

 

それがこの映画の醍醐味じゃないですか?

 

…というか、恐らくですけど、

弥生自身も完全には

わかっていないんですよね。

 

何か1つこれといった理由が

あるわけではないんだろうと

個人的には感じました。

 

なんかしんどいとか辛いとか、

あの頃と何が違うんだろう…という、

愛を見失ってしまったという気持ち。

 

そういうぼんやりとした負の感情が

あったんだろうなぁと思って、

でも藤代は、1つの正解を探すような

考え方にとらわれているからこそ、

すれ違っている。

 

そういう風に、個人的には感じました。

 

 

で、もう1人、森七菜さん演じる

「春」という女性もいて、

その人は藤代の大学時代の後輩であり

元カノでもあるんですが、

弥生にしろ春にしろ、

ものすごく感受性が高い人なんだと

思うんですよね。

 

そういう人が抱える、言葉にできない

悩みっていうのは、きっと感受性の

高くない人には理解できない。

 

だからこそ、藤代には彼女たちの

気持ちが理解できないわけです。

 

そういう藤代の情けなさっていうのを、

佐藤健さんが本当に見事に演じて

いましたよね。

 

まぁ、藤代っていうのは、

普通の人といえば普通の人なんだけど、

感受性の高い側の人から見れば

「この人、こんなこともわからないの?」

というような、

そういう情けない男性。

 

その雰囲気がめっちゃ伝わってきて、

佐藤健って凄いなぁと思いました。

 

 

そして、森七菜ちゃんの演技も

素晴らしい。

 

森七菜ちゃん演じる春は、

かつて藤代と一緒に行こうと計画していた

海外旅行に1人で行くんですけど、

1人で異国の地を歩きながら

いろんなことを感じて、

いろんなことを考えて、

ある意味自分の気持ちや思考を

整理していっているわけですよね。

 

そういう、1人でいろんなことを

感じている感受性の高さ。

 

それも物凄く伝わってきて、

森七菜ちゃんも素晴らしいなぁと思ったし、

佐藤健さんとの年齢差というのも

全く気になりませんでした。

 

むしろ、これ森七菜ちゃんだからこそ

演じられてるなぁと思って、

これにケチつけるような奴は

本当に、どんな名作映画を観ても

何かしらケチをつけるような、

心がひねくれた奴らなんだろうなぁと

思いましたね。笑

 

 

これは名作ですよ。