山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

岸田「経済、経済、経済!」 泉「給付、給付、給付!」 馬場「改革、改革、改革!」

 

臨時国会が始まりました。

 

23日の所信表明で、

岸田総理が「経済」という言葉を

29回も使ったことが話題になりました。

 

 

これに対して24日、代表質問で

立憲民主党の泉代表は

「給付」という言葉を連呼しました。

 

「総理は経済、経済、経済と言ったが、

結局、国民に何を届けるのか分からない。

国民が望むのは、今年中のインフレ手当の

給付、給付、給付ではないか」とのことです。

 

 

さらに翌25日、日本維新の会

馬場代表は「改革」という言葉を連呼。

 

「国の財布は政権維持のための

打出の小槌ではない。今必要なのは、

改革、改革、改革だ」と指摘し、

自公政権立憲民主党との

立場の違いを強調しました。

 

 

これ、各党の個性というか、

考え方が分かりやすく現れていますよね。

 

立憲民主党の目先のことしか

見えていない考えの浅さや、

日本維新の会自由主義的な考え方。

 

これが、両党首の発言に

如実に現れていると個人的には思います。

 

 

 

まず、岸田総理が「経済」という言葉を

多く使ったことについて、

物理学者の菊池誠さんは、

このようなツイートをしています。

 

_岸田総理が言ってることはわりと

いいんだけど、聞こえてくる経済対策は

あまりにもしょぼい。

それでも、岸田総理でなければその

しょぼい経済対策すら出てこない可能性が

高いのが問題なんですけどね_

 

この分析は的を射ているように思います。

 

岸田総理としては、経済対策に

本腰を入れなければいけないという

思いはある。

 

だけども、それには財務省との闘いや、

財務省のレクチャーに染まってしまった

緊縮財政派たちとの闘いが必要になる。

 

特に自民党税調会の宮澤洋一氏や

甘利明氏といった人たちが

緊縮財政派なので、どんなに頑張っても

なかなか減税をするのが難しいというのが

現実なんだろうなぁ、と思います。

 

岸田総理の経済対策がショボいのは

事実だと思いますが、菊池誠氏が

言う通り、岸田総理じゃなかったら

それすら出てこないんだろうな、と。

 

これが、自民党の力量です。

 

今、岸田総理が言っているのが、

4万円の減税と、

低所得者に対する7万円の給付。

 

微妙な税率の調整や、非課税世帯など

低所得者への優遇ということを

やっていて、いわば、

「本当に困っている人だけに絞って、

必要最低限のコストでやろう」という

意識が強すぎるあまり、

かなりショボい経済対策に

なってしまっているわけです。

 

 

 

それに対して立憲民主党は、

インフレ給付を提案しています。

 

左派的であり、社会主義的な

政策だなぁと思うのですが、

個人的には「インフレ給付」という

政策自体には賛成です。

 

国民が、物の値段が上がって

困っている、だから現金を給付します、

というのは普通の考え方だと思います。

 

 

ただ、国民民主党の玉木氏が

指摘しているのですが、

円安やロシアによる戦争などによって

物価が上がっているから

経済が良くなっているように見えるけど、

実はそうではないんじゃないか?という

視点を忘れてはいけない。

 

立憲民主党のインフレ給付というのは

あくまで、応急処置でしかないですよね。

 

それはそれで大切だけど、併せてもっと

本質的に経済を立て直すことを

考えないといけません。

 

立憲民主党は、そういう長い目で見た

本質的な経済対策については弱いです。

 

アベノミクスにも反対している

くらいですからね。

 

それと、立民党もちょっと、

規模がショボイですね。

 

インフレ手当って言っても、

1世帯3万円の給付と

児童手当1万5千円ですからね。

 

 

 

その点、日本を経済的に成長させなければ

いけない!という思いに関して言えば、

立憲民主党よりも、日本維新の会の方が

強いと思います。

 

馬場代表は「改革」という言葉を

使いましたが、規制緩和だったり

雇用の流動化というのが、

維新の会のやりたいことですよね。

 

増税ではなく、経済を成長させることに

よって税収を上げるという点については、

賛成です。

 

だけど、維新のやり方っていうのは

結局、国民1人ひとりの生産性を

上げることによって経済を成長させようと

いうことなので、個人的には

賛成できません。

 

どれだけ仕事ができるか?とか

どれだけ稼げるか?という

生産性で人の価値が計られる社会に

なってしまえば、今よりもっと

自殺率も上がるでしょう。

 

それに、大阪で維新が公務員の数を

減らし、給料をカットし、

コロナ対応をする人手が足りなくなった

ことで、大阪のコロナの死者数が

日本一多かったという事実もある。

 

維新のやり方では、例え経済の調子が

上向いたとしても、その代償が

あまりにも大きいのではないか?と

思うのです。

 

それを考えると、個人的には

維新よりはまだ、立民の方が

支持できるなぁと思います。

 

立民の方が、優しい日本社会が

実現できると思う。

 

生産性とかではなくて、どんな人でも

1人ひとりに存在価値があって、

みんなが希望を持って生きられる

日本であって欲しいなぁと思います。

 

 

 

…とまぁ、各党一長一短という

感じなんですけど、まぁ結局、

1番まともなのはやはり、

岸田総理だと思うのです。

 

維新は「改革」という言葉を武器に

人をどんどん切り捨てるし、

立民は「給付」と言いつつ、

長期的に日本を良くしようという

考えが足りない。

 

やっぱり結局、自民党が1番良いなぁ、と

いうのが現実です。