「サル発言」の問題で、泉健太代表は
筆頭幹事から外したことを明かしました。
泉代表は「事実上の更迭と思ってもらって
いい」「わが党としても謝罪を
申し上げたい。わたし自身も小西氏には
厳しく注意し、今後行き過ぎた発言の
ないよう求めた」とコメントしています。
まずそもそも「憲法審」とは何か、と
いうことなんですが、
正しくは「憲法審査会」といいます。
改憲を求める声が大きくなる中、
日本国憲法のどこをどう改正するか？とか、
改正するための法整備をどうするか？など、
憲法に関する議論をする場が
「憲法審査会」です。
自民、立民、公明、維新、国民民主、
共産、有志の会、れいわ といった、
いろんな会派の議員が集まって
議論を重ねています。
衆院の方は毎週開催しています。
小西さんは参議院議員なので
参院の方の幹事を務めていました。
小西氏の発言は以下のようなもの。
＿＿（憲法審の）毎週開催は、
憲法のことを考えないサルがやることだ。
何も考えていない人たち、蛮族の行為で、
野蛮だ＿＿
小西氏はオフレコの場での発言であり、
その後すぐに撤回したとしていますが、
その場にいた毎日新聞やFNNは
小西氏がハッキリと撤回した事実はないと
しており、毎日新聞はそもそもオフレコでは
ない、と報じています。
（追記：小西氏は、サル発言の後、
続けてすぐに「サルと言っては
いけませんね」と発言を撤回したが、
その部分が報道されず、前半部分だけが
切り取られた、と弁明しています。
そのような報道は許されない、と
主張しており、筆者はこの点については
小西氏の主張は間違っていないと思います。
ただ、サル発言は、オフレコであっても
ダメだし、撤回すれば良いというものでも
ないと思います。）
また、産経新聞は小西氏から
例の発言について報じた記事を
修正するように指示され
「修正しないなら法的措置を取る」
「こう直せ」と全部LINEで送られたと
主張しています。
産経新聞からその話を聞いた
泉代表は、顔を曇らせ、
呆れたような表情を見せました。
文書問題とは別の問題なので、
今回は敢えて切り離して考えます。
小西氏の1番の問題点は、
「自分は正しい」「他の人が間違っている」
という前提に立っていることです。
だから人を見下すような態度を
取れるわけですよ。
憲法審の毎週開催に不満があるなら
そう主張すればいいだけなのに、
「サル」だとか「蛮族」だとか
余計な言葉を使うというのが
人として未熟だなぁと思います。
それと、泉代表はかわいそうですね。
政策面はさておき、
泉代表は立憲民主党の中では
比較的、まともな人だと思います。
（あくまで立憲民主党の中では、ですが）
小西氏みたいな人がいたり、
岡田さん、枝野さんなど泉さんよりも
年上のベテランがそれぞれ違う主張を
好き勝手に言うじゃないですか。
みんな言うことがバラバラで、
40代の泉代表がこの党をまとめるのは
相当大変だと思いますよ。
しまいには、蓮舫さんから
「立憲民主党の支持率が悪いのは
代表の発信力が弱いからだ」と
批判される始末。
個人的には、泉さんは結構
頑張ってると思うんですけどね…
それで、今回の小西氏の問題について、
国民民主党の玉木委員はこう発言しました。
憲法審査会を毎週開くのはサルだとか
蛮族だとなどと発言しましたが、
憤りを感じるとともに悲しみを感じます。
真摯な議論を行っている私たち
玉木さんが言うように、憲法審の
委員たちは憲法のあり方について
真剣に考え、議論しています。
その思いを否定することは
良くないと思います。
「サル」や「蛮族」という
不適切な表現も去ることながら、
そもそも小西さんの中に
「毎週憲法を議論するような奴は
頭が悪い」という認識があることが
大問題だと思いますよ。
小西さんはその考え方を根本から
改めた方が良いと思いますね。
小西さんは憲法に詳しく、
かつすごくエリートの人なので
「俺が1番憲法のことをわかっているんだ」
というおごりがあるんでしょう。
憲法クイズを出してマウントをとる、と
いうこともやっていましたもんね。
