自分の仕事は、一言で言えば
エアコン屋です。
エアコンの工事とか修理とかを
やっている会社なのですが、
では単にエアコンという商品だけを
売っているのか？というと、
そうではありません。
どんなに良い工事の契約が取れたとしても、
その工事をやってくれる協力業者さんが
いなければ、自分たちの仕事は
成立しません。
自分は入社してからずっと修理の担当で、
病気で休職する前は、エアコンが
壊れたという連絡がお客さんから入り、
故障診断をしに行くことがありました。
でも、知識と経験が足りないもので、
見に行っても何が悪いのか全然わからず、
協力業者の方に「こういう状況なんですけど
何が悪いですかね」と電話で聞いたり
していました。
自分の診断が間違っていて
お客さんに迷惑をかけたこともあれば、
自分が診断を間違えたせいで
会社に赤字を出してしまうことも
ありました。
そういうことがあると、
すごく辛い気持ちになるのですが、
きっと何年もやっている協力業者の
みなさんは、それと比べ物に
ならないくらいたくさんの
辛い経験を乗り越えてきた
方々なんだろうな、と思います。
だからこそ、正確な故障診断ができる。
エアコンの工事も修理も、
誰でもできる仕事ではないわけで、
それをやるには知識と技術が必要です。
じゃあその知識・技術はタダで
手に入るのか？というとそうではなく、
いろんな経験や努力があって初めて
手に入るものです。
つまり自分の仕事はエアコンという
商品を売っているだけではなく、
協力業者さんたちの努力を
売っているのだ、と思います。
だからこそ、業者さんへの感謝の気持ちを
忘れてはいけないし、
その知識・技術を安売りしてはいけない。
誰でも出来る仕事ではないからこそ、
ちゃんとそれ相応の額をお客さんから
もらって、業者さんにお支払いを
しないといけない。
自分はすごく良い仕事を
させてもらっているなぁ、と
率直に思います。
