インボイスが始まってから、
消費税への関心が高まっています。
消費税を下げるべきじゃないかという
議論が見られるのですが、
実際どうなのか。
個人的な意見としては、
消費税率を変えることには
慎重であるべきだと思います。
そんなに簡単に上げたり下げたり
するものではないだろう、と。
「税は財源ではない」と言う人もいますが、
それは流石に嘘です。
税は財源です。
当たり前です。
法人税は法人の売上に左右されますが、
消費税は広く国民みんなで負担していて、
買い物の度に支払っているので、
安定的な財源と言って良いでしょう。
その中で、国民の税負担能力には
限界があるので、
「何でも増税」ではなくて、
税でまかなえない、あるいは、
少子化対策などの、税でまかなう必要が
ない分野については、
どんどん国債発行を認めるべき。
国債発行によっておカネが作られ、
市場に出回る。
課税というのは、その出回ったおカネを
回収することなので、
市場におカネが足りないときは
税よりも国債で財源を確保して
おカネを流す必要がある。
そういう考え方自体には、賛成です。
しかし、税にはおカネの信用を保つという
役割もあります。
なんでも国債で良い、ということになって
バラマキに走ってしまえば、
おカネの貴重さが薄れてしまい、
おカネの価値が下がる、つまり
インフレが起こる可能性は
やはり、あります。
今、国際情勢も緊迫している状況で、
仮に日本が戦争に巻き込まれることに
なった場合、もちろん「財源がないから
戦えない」とは言えないので、
国債発行によってどんどんおカネを刷って
戦争につぎ込むということになる。
そういう有事が起こった場合に
ハイパーインフレを起こさないためにも、
やはり税によっておカネの信用を
保つということは、ある程度必要だろう、と。
なので、消費税率を変えることには
慎重であるべき、というのが
個人的な意見です。
物価高対策としては、減税というよりも
現金給付が良いんじゃないかなと
いう気がします。
