山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

後輩の成長が何よりも嬉しい。

 

病気になって休職する前と、

会社に復帰した後とで大きく違うのは、

自分より若い社員が入ったことです。

 

大卒で4月に入社して、

営業で頑張っている新入社員が

いるのですが、少しずつですが、

成長していってるなぁ、と感じています。

 

 

彼が入った頃は、先輩である自分が

例えば重い荷物を運んでいたとしても、

それに気づかず、手伝ってくれない、

ということがありました。

 

あるとき、彼に対してそれを

注意しました。

 

すると少しずつですが、

周りが見えるようになってきた。

 

新入社員としてやるべき雑務とか

お手伝いを、だんだんと

覚えていってます。

 

最初は先輩がやってる雑務を

手伝ってくれなかったのが、

次第に、先輩がやっているのを見たら

「手伝いましょうか?」と言うようになり、

今では、先輩がやる前に自ら率先して

雑務をするようになった。

 

そうやって段々と成長している姿が

なんか健気で、ほっこりするというか、

「あぁ、頑張っているなぁ」と

嬉しい気持ちになります。

 

 

 

自分は今まで、部活の後輩とか

ゼミの後輩に対して、

優しく包括力のある先輩であろうと

し過ぎていたと思います。

 

しかし、元ソフトバンクホークス監督の

工藤公康さんの著書に

「監督は選手に配慮はするべきだが

遠慮はするべきではない」と書いてあり、

確かにその通りだな、と。

 

先輩として、間違っていると思ったことは

ちゃんと注意するのが本当の愛情です。

 

「後輩に対して理解力のある優しい先輩で

いよう」という意識よりも、

大切なのは「普通の先輩」であること。

 

良いときは褒めて、悪いときは叱るという、

普通の接し方を、普通にこなす。

 

それで良いんじゃないかな、と

考え方を改めていった中で、

最初にそれを実践する相手となったのが、

今回入社した彼なのです。

 

彼には、ダメなときはちゃんと

注意しつつも、その分しっかり

彼の頑張りは見ていてあげないと

いけないし、頭ごなしに注意を

するのではなく、彼の話もちゃんと

聞いてあげなきゃいけない。

 

そういう気持ちで接しているつもりです。

 

 

 

先日、自分が倉庫の整理をしていたら

「何かお手伝いしましょうか?」と

その子が来たので

「大丈夫だよ、これは自分がやるから」と

言いました。

 

そして、彼の去り際に自分が

「手伝おうとしてくれてありがとね」

と言うと、彼はとても嬉しそうな

顔をしました。

 

その嬉しそうな顔を見て、

自分も嬉しくなりました。

 

 

今回、自分は退職することになってしまって、

彼にとって歳の近い先輩である自分が

いなくなることで、精神的な拠り所が

なくなってしまうのではないか?と

少し心配していたんですけど、

なんか、彼なら大丈夫のような気がします。

 

退職後もずっと関わりを持っていたいなと

思う後輩です。