山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

カープ事件簿【DH今村】

 

2010年、就任1年目の野村監督が

とんでもない采配ミスを

したことがありました。

 

交流戦オリックス戦です。

 

なんと、「7番・DH」に、

今村猛を起用してしまったのです。

 

 

当時は、今のように「予告先発」という

制度がなかった時代です。

 

相手の先発投手が誰なのか

予想ができない、ということも

あったわけですね。

 

で、一般的には、右投手に対しては

左打者、左投手に対しては右打者の方が

相性が良いとされているので、

同じポジションで実力が同じくらいの

右打者と左打者がいた場合、

相手投手の利き腕によって

使い分けることが多いです。

 

なので当時は「偵察要員」といって、

相手の先発投手が予想できない場合に、

その日登板予定のない投手を

スタメン起用して、

相手が左投手なら右打者に、

右投手なら左打者にすぐ交代する、

という采配がありました。

 

 

 

野村監督は、その「偵察要員」の

つもりで、当時先発投手を務めていた

今村をスタメンで起用したのです。

 

ところがルール上、DHで起用された

選手は必ず、1打席立たなきゃ

いけないことになっています。

 

野村監督は、1打席目から代打を出せると

思って今村をDHで使ったのですが、

ルール上それは不可能だったんですね。

 

 

結果的に、今村の打席は1アウト1塁と

いう状況で回ってきたので、

送りバントを指示。

 

そしてその次の打席で代打、ということで

大事には至りませんでした。

 

しかし、自分も「DHの選手の1打席目には

代打を出すことができない」という

ルールは知らなかったので、

勉強にはなりましたよね。笑

 

今では笑い話になっていますが、

でもこれはなかなかの采配ミスですよね。笑