山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

今村猛の思い出を語らせてください。

カープの戦力外選手が発表されました。


今村の戦力外は全く予想しておらず、

なんか心にポッカリと穴が開いたような

感じです…


気持ちの整理がつきませんね…




今村は2010年のドラ1ルーキーです。


当時の野村監督は今村の「生意気さ」を

買って指名したらしいです。


今村の映像を見ると、他のバッターには

大したボールを投げていないのに、

4番打者を迎えたときだけ150キロが

出ていた、と。


つまり今村は、4番打者しか相手に

していなかったんです。


それを見たときに、

「こういう生意気な投手がいいんだよな」って

思って、よし、この子を指名しよう、と

決めたそうです。


今、カープの中継ぎで島内とか塹江とか

いますけど、ある意味彼らとは真逆の

投手かもしれません。


島内とか塹江はスゴい球を持っていながら

なかなか自信を持って投げてくれないのですが、

今村はメンタルがすごく強い投手だと

個人的には思っていて。




その象徴とも言えるのが、

2017年のヤクルト戦。


新井の逆転ホームランで勝った、

いわゆる「七夕の奇跡」の試合ですよね。


あの試合、9回表に大逆転して

1点差で9回裏だったんですけど、

その絶対に打たれちゃいけない空気の中

今村は淡々と打者を抑えていった。


あそこを0で抑えるのって

物凄いことなんだけど、

それを感じさせない、というか。


え、抑えて当たり前でしょ?くらいな

感じで淡々と抑えていたので、

あの試合の今村は結構印象に

残っています。




今村といえば、自分がカープファンに

なった頃の「期待の若手投手」といった

感じでした。


そこから2012年に覚醒して

セットアッパーとして大車輪の活躍。


その年に自分は初めてマツダスタジアム

生観戦したんですけど、

その試合でもピンチで今村が連続三振で

切り抜けたという投球がありました。


その頃から今村のファンです。



その後、大車輪の活躍の代償で

なかなか結果が出ない時期もありましたが、

2016年に復活を遂げました。


その年がちょうど、自分が大学1年生の

年で、大学4年間いっぱいカープの試合を

見に行こうと思って、初めてユニフォームを

買ったんですよ。


それが、16番のユニフォーム。


それを着て見に行った春先の試合では、

延長10回で今村が登板しました。


その頃の今村は若干不調で、

打たれる試合が続いていたんですよね。


なので、「ピッチャー代わりまして、今村」と

コールされたときにザワザワとしたのを

覚えています。


「本当に今村で大丈夫なんか?」みたいに

周りの観客たちは言っているんですけど、

そんな中で今村は完璧な投球をして、

カープに流れを持ってきてくれました。


で、その裏に天谷のサヨナラタイムリーで

見事、勝利しました。


あの試合の今村もまぁカッコ良かったですね。


ザワついていた観客たちを

圧巻の投球で黙らせて、

勝利を呼ぶ込む、という。


ああ、やっぱり今村好きだなー、と

思いましたね。笑



あの年は、ヘーゲンズが先発に

回って以降は7回今村、8回ジャクソン、

9回中﨑というのがお決まりになって、

今村まで繋げばもうほぼ勝ち確定、

みたいな感じでしたよね。


本当に、優勝の原動力として活躍しました。



翌2017年も一時はクローザーも務めるなど

活躍してくれたのですが、

それ以降はまた、不調が続いていて。


やっぱりあれだけ大車輪の活躍をすると、

肩肘にその代償が来ますよね…


それで今年は一軍の登板すらなくて、

今村本人が「自分の思った球が投げられて

いない」みたいなコメントもしていて。


正直しんどそうだなとは思っていたのですが、

まさか戦力外になるとは1ミリも

思ってなかったです。


これだけの功労者でも、

数年間活躍できなかったら戦力外に

なるものなのか、と…


先に切られるのは一岡なのかな、と

勝手に思っていて、一岡の戦力外は

正直覚悟していたのですが、

今村は予想外過ぎました…


本当に大好きな選手なので、

まだ気持ちの整理もついていませんが、

とりあえずここまで本当にありがとう

ございましたと言いたいですね。


控えめで物静かな性格ながら

内には熱いものを秘めていて、

ピンチになればなるほど、

相手が強打者になればなるほど、

逆境に立たされれば立たされるほど

力を発揮する。


そんな今村が大好きだし、

そんな今村だからこそ絶対にまた

復活すると信じていました。


本当に、寂しいです…