山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

【DeNA】中畑清の監督としての凄さを語りたい

中畑監督は2012〜2015年の

4年間、DeNAの監督をやったのですが、

6位、5位、5位、6位という成績です。


まぁ、成績だけ見れば

監督として成功したとは言い難いですが、

でもDeNAが強くなるにあたって

中畑監督って絶対に必要でしたよね。




横浜ベイスターズの暗黒期に

どう立て直そうか、という時に、

2007年に監督になったのが

大矢監督。


この方は過去に監督経験があり、

積極的な配置転換によるチーム作りの

実績がある人です。


そして、大矢監督の次に2010年に

監督になったのが尾花監督。


この方は、超有能な投手コーチで

ヤクルト、ダイエー、巨人など

複数球団で投手陣を建て直した人です。




恐らく、大矢監督には下位に沈むチームを

新しく作り直すこと、そして尾花監督には

チーム防御率の改善を期待したんですけど、

両者ともチームを強くすることは

できませんでした。


で、2012年に中畑監督になるわけですが、

中畑監督がやったことといえば、

選手の意識の部分を変えることです。



そもそもベイスターズ

選手の意識が低かったから、

采配力とか指導力の次元の話では

なかったんですよ。


大矢監督に適材適所に配置転換してもらうとか

尾花監督に投手力を強化すればいいという

狙いはわかるんですが、それ以前の問題。


気持ちや意識の部分の問題だったんですよね。



中畑監督は「悔しくないのか?」

「スタンドのお客さんの気持ちになってるか?」

と、とにかく意識の部分を変えていった。


そして、中畑監督の熱い気持ちは

ファンに伝わって、

スタンドは満員になっていった。


そこの改革がなければ、

ラミレス政権下で日本シリーズに行くという

こともなかっただろうな、と。


ぶっちゃけ、采配は大矢監督の方が上手いし、

指導は尾花監督の方が上手いです。


だけどやっぱり、中畑監督なくして

今のベイスターズはないですよ。


そこがもう、素晴らしく長けている

監督さんですよね。




いろんなタイプの監督が居ます。


もちろん、采配力のある人が

名監督、ということにはなるんですが、

采配力があるだけではどうにもならない

ことだってあるわけで。


阪神タイガースも、暗黒期に

野村克也さんが監督になっても

建て直せなかったけど、

星野仙一さんが監督になったら

選手の意識の部分が変わり、

優勝した。


その、選手の意識を変えれる監督って

そういるものではないですよね。