山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

ノムさんが再建できなかった阪神を星野が再建したという話

1993年から98年にかけて、
阪神が6年連続で
Bクラス(6チーム中4位以下)
っていう時期があったんですよ。

その間の監督は中村勝広
藤田平吉田義男といった
球団OBだったんですよね。

でも、なんとかチームを強くしないと
いけないってことで、
ここはOBにこだわらずに
腕のある監督を呼ぶべきだ!となり、
99年から野村克也さんが
監督になるんですよ。


ノムさんといえば
ID野球」でスワローズを3度の
日本一に導いた名将。

その手腕に期待がかかったのですが、
ノムさんをもってしても阪神
建て直すことはできず。

結局3年の任期で、全て最下位に
終わってしまいました。


ところが、この次の監督である
星野仙一が、就任2年目の
2003年に阪神を優勝させるんですよね。

なぜ、ノムさんでさえ再建できなかった
阪神星野監督はわずか2年で
優勝まで持っていけたのか?




そもそも、星野が阪神の監督に
なった経緯なんですが、
ノムさんが辞めるときに
後任に星野を推した、という
話なんですよね。

「俺じゃ無理だ、星野みたいな
監督の方がいいんじゃないか」と。

で、それを受けて星野に監督オファーを
したところ、星野が優勝に導いた、と。


ノムさんって、戦術面とか
野球論の教育っていうのが
優れた監督なんですよ。

でもそれは、選手たちが
真面目であることが大前提。

阪神の場合、そもそも選手の意識が
低かったので、いくら戦術が
良くても勝てなかったってわけです。


でも星野は、戦術というよりは
勝ちへの執念とか気持ちを
引き出すのが上手い監督。

そこで選手の意識が変わっていき、
結果的に優勝まで行った、と。

一口に「名監督」と言っても、
人それぞれ勝つための方法は違うし、
名監督だからといってどのチームにも
マッチするわけではないんですよね。

チームを強くしようと思ったら、
このチームに足りないものは何か?

そこを強化するにはどういう監督が
相応しいのか?

そこをちゃんと考えなきゃ
ダメだっていうことですよね。