山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

ブラウン→野村→緒方って完璧な流れだよね。

※個人的な見解です


今でこそ人気球団のカープですが、
少し前までは5位が定位置のチームでした。

90年代頃からのカープを見てみると、
三村監督のときはそこそこの強さを
維持していた。

たぶんこの時は野村、緒方、前田、
江藤、金本とかがいたときですよね。


ところが少し弱くなり始めて、
達川監督のときにいよいよ
ヤバくなってきてしまった。

そこで、次の監督を誰にしようってなって、
とりあえず「ミスター赤ヘル」に
任せてみよう、と。

で、前回優勝時の監督でもある
山本浩二が監督になったのですが、
立て直せず。


山本浩二でダメならどうにもならない」
という風潮が出てきた中、飛び出した
意見が「じゃあ、もういっそ外国人の
監督にでもしてみる?」っていう。笑

それで2006年からカープの監督に
なったのがブラウンというわけです。


ブラウンは現役時代に助っ人として
カープにいたこともあるし、
引退後はアメリカで監督をやっていた。

当時のチーム状況から考えて、
ブラウンはカープの監督として
最適任だったと思います。


で、このブラウン監督がいい意味で
カープの伝統を壊したんです。

ブラウンが初めて指揮を執った試合である
2006年の開幕戦では、前田を2番に起用。

その後も「内野5人シフト」などの
大胆な采配を見せました。

それまでのカープだと考えられないような
采配をすることで、カープの野球の概念が
変わったように思います。

また、ブラウンは小窪や天谷などの
有望な若手選手を積極的に起用。

そして新井のFAの際には
「左投手を獲得するべき」という
反対意見を押し切って、外野手の
赤松を人的補償として獲得しました。



そのブラウンの後を継いで
2010年から監督になったのが野村謙二郎

野村監督の役割として大きかったのは、
まずブラウンが作ったチームに
カープの伝統の良いところを
取り戻したこと。

そして、菊池や丸といった、
新たな主軸選手を抜擢し育てたことです。

野村監督の我慢強い采配によって
キクマルコンビは急成長し、
2013年に初めてCS出場を果たすなど、
チームが徐々に強くなっていきました。



で、その野村監督に変わって2015年から
監督になったのが緒方監督。

野村監督が比較的エンドランなどで
動いていたことに対して、
緒方監督は静かに見守る監督でした。

そしてキクマルなどの主力選手の
自主性に託し、選手がやりやすいような
環境を作った。

流れとしては、まず野村監督が
試合の流れを読んだ積極的な
采配で、選手に野球論を植え付けた。

そして緒方監督は静かに見守ることで、
野村監督のもとで選手個々が培った
野球論を発揮させた。

それによって、優勝ができたんだと
思います。



25年振りの優勝を果たした2016年の
チームを見てみると、主力は菊池や丸など
野村監督が見出した選手たち。

で、彼らをサポートしていたのが
小窪や天谷、赤松などブラウン監督が
見出した選手たち。

またらそれらの選手をまとめて
やりやすい環境を作ったのが緒方監督。

だから、ブラウン→野村→緒方という
流れは完璧だったと思います。

解説者が「ブラウンが耕し野村が種を撒き
緒方が咲かせた」みたいなことを
言っていましたが、まさにその通りです。