山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

カープレジェンドについて知ろう【前田智徳】

 

自分がカープファンになって

最初に知ったレジェンド選手が

前田智徳でした。

 

1990年に入団し、

高卒2年目からレギュラーを獲得、

そして高卒3年目には打率3割を

達成しています。

 

しかし、1995年にはアキレス腱断裂の

大怪我を負い、その後も怪我に

悩まされるという選手生活。

 

怪我に悩まされながらも

中軸打者として活躍を続け、

現役最終盤の2010年あたりからは

代打に専念しました。

 

自分がカープファンになったときには

既に「前田=代打の神様」という

位置づけで、前田が登場する場面は

ここ1番の場面に限られていましたね。

 

ランナーがいない場面や

大差がついた場面では、

前田は登場しませんでした。

 

 

 

前田といえばもう、

「打撃の天才」ですよね。

 

落合博満さんは1996年の

インタビューで、

「今の日本には天才打者が2人いる。

イチローと前田だ」と言っています。

 

落合さんによると、

「前田の打撃はプロ野球50年の

歴史の中で、ずっと理想とされてきた

フォームといえる。みんながお手本に

していい、生きた教材」とのこと。

 

まさに教科書通りの打撃、とでも

言えるでしょうか。

 

多くの打者は、それを目指して

練習してもなかなかできなくて、

結果的には教科書通りでない

独自の打撃理論を築いていくんですけど、

前田の場合は教科書通りのことが

完璧にできる。

 

それが凄さなんだろうと思います。

 

カープで言えば、去年まで在籍した

西川龍馬も「打撃の天才」と

称されることがありますが、

西川はむしろ、

教科書に書いていないような

変態的な打撃ができるという点で

天才と言われているのですが、

前田の場合はその逆。

 

教科書を完璧にマスターしていると

いう点で天才、というわけです。

 

 

通算で打率3割を11度達成していて、

惜しくも首位打者などのタイトルは

獲得できなかったのですが、

最多二塁打を2回記録しています。

 

確かに、前田といえば2ベースの

印象は強いです。

 

ボテボテの内野安打とか

詰まりながら野手の間に落ちるヒット、

という印象は全く無くて、

カーンと捉えて右中間を抜ける

2ベースヒットというのが、

自分の中ではTHE・前田の打撃だと

思っています。

 

 

また、前田が「孤高の天才」と言われる

もう1つの所以は、

前田自身の美学です。

 

ある時は、スピードの無い甘い球を

投げる投手に対して、

1度もバットを振らずに見逃し三振をした。

 

チームメイトに

「なんで振らないんだ?」と聞かれると、

前田は「あんなのはピッチャーじゃない。

バットを振る気にならんのです」と

答えたそう。

 

それだけ、勝負のこだわりを

強く持っている打者なのです。

 

それだけの闘志だったり

プライドというものがひしひしと

伝わってくる。

 

それが前田のカッコ良さだと思います。

 

また、前田の中では

打球の捉え方にもこだわりがあり、

ホームランを打っても理想的な

捉え方じゃなかったら

うつむいて舌打ちをしていたり、

逆に凡打なのに嬉しそうに

していたりということがある。

 

そういうのが、

「前田ってカッコいいなぁ」と

ファンに思わせる要因だったんだと

思うんですよね。

 

 

孤高の天才打者・前田智徳

 

引退後の現在は、

スイーツ大好きおじさんです。