山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

【カープ】なんで迎が打撃コーチをやってるのか?っていう話

 

迎 祐一郎さんという方が、

2015年からカープの一軍打撃コーチを

務めています。

 

オリックスで現役生活が始まり、

2010年途中にトレードでカープへ移籍。

 

右の外野手として期待されたのですが、

期待ほどの成績は残せませんでした。

 

迎といえば、二軍ではよく打つのですが

一軍に上がるとあまり打てない。

 

なので「二軍の帝王」という風に

ファンに言われたりしていましたね。

 

 

そんな迎さんに、カープはなぜ

打撃コーチのオファーを出したのか。

 

それは恐らく、現役時代の成績よりも、

コーチとしての適性というところを

見抜いたということですよね。

 

個人的に思うんですけど、

「わかる」と「できる」って

別だと思うんですよね。

 

そして、コーチに求められるのは

「わかる」の方ですから、

現役時代の成績っていうのは

あまり関係ありません。

 

 

名コーチが必ずしも、

名選手であるとは限りません。

 

例えば、WBCで優勝した

栗山監督は、現役時代は1度しか

規定打席に到達していません。

 

まぁ、持病があったということも

あるんですけど、現役時代に

「名選手」と言えるほどの活躍を

することはできなかった。

 

それでも、引退後にはキャスターとして

いろいろ取材をしたり、

膨大な量の読書をしたりして

知識・理論を身につけていって、

監督として侍ジャパンを優勝させた。

 

こういう例を考えると、

「名監督」「名コーチ」の条件として

現役時代に「名選手」であったことは

やっぱり、あまり関係ないのかな、と

思います。

 

 

迎さんに話を戻しますと、

迎さんは決して「名選手」で

あったとは言えません。

 

でも、一軍でなかなか

活躍できなかったからこそ、

「どうやったら活躍できるんだろう」と

いうことを人一倍、考えてきたはずです。

 

なので、打撃を分析するという能力には

非常に長けている。

 

カープ球団はそこを買ったんだろうと

思うんですよね。

 

現役時代の成績という意味でいうと

前田智徳さんなんか超一流ですけど、

前田さんは「できる」という面では

突出していますが、

独特の考え方をする人なので、

コーチには向いていない。

 

恐らく、前田さんと迎さん、

どっちに聞いた方が打撃が上達するか?と

いうと、迎さんの方です。

 

 

新井監督が現役時代に、

調子が落ちてきたときに迎コーチが

フォームの分析してくれたおかげで

復調できた、という話を

していたのを聞いたことがあります。

 

そのエピソードからも、

迎さんという人は

打撃の分析力が非常に長けていると

いうことがわかります。

 

 

また、今、カープで矢崎という投手が

活躍していますが、

矢崎は三軍で動作解析を担当している

飯田哲矢さんという人の協力で

フォームを修正し、制球力が

改善したそうです。

 

飯田さんも、現役時代はあまり

活躍ができませんでしたが、

引退後はフォーム解析という仕事で

貢献しています。

 

 

もちろん、名選手だった人が

名コーチ・名監督になる例も数多く

あるのですが、迎さんや飯田さんのように、

名選手になれなかったからこその

努力や苦労が、後に指導者として

役に立つ、というパターンもあるわけです。