山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

カンニングは「卑怯」か否か。

 

テストでカンニングをしてしまい、

複数の教師に叱責された上、

全科目0点、写経80枚などの

厳しい処分を課された高校生が

自殺したというニュースが

3月22日の毎日新聞に載っていました。

 

学校側は日頃から、朝礼で

カンニングは卑怯者がすることだ」と

生徒たちに言い聞かせていたとのこと。

 

それで、「このまま周りから卑怯者と

思われながら生きていく方が怖くなって

きました」という遺書を残して、

その生徒は自殺をしてしまったと。

 

 

この問題に関して、

まず「カンニングは卑怯者がすることだ」

というのは、指導としてそこまで

おかしいとは思いません。

 

一理あるなぁと思います。

 

ただ、悪い事だとわかってるけど

何らかの事情でそれをやっちゃうと

いうのが、人間の弱さなんですよね。

 

だから、厳しいペナルティを課すと

いうことではなくて、

まずは何でカンニングなんか

してしまったのか?というのを

聞いてあげるべきだと思うんです。

 

本人の思いを聞いた上で

「その気持ちはよくわかる」とか

「それは良くないよね」とか、

1つひとつ整理してじっくりと

話し合いをして、

反省を促すと共に再犯を防ぐ。

 

そういうのが1番適切な

指導だと思います。

 

きっとこの子にとっては、

学校のみんなに卑怯者だと思われることが

本当に一大事だったんだろうと。

 

学校の中に居場所がなくなって、

毎日そこに行くのが辛い。

 

かといって家にいるのも嫌で、

逃げ道が何処にもなくて、

死ぬこと以外の解決法を

見つけることができなかったんだと

思います。

 

まぁ、甘やかす必要は全くありませんが、

こういうナイーブな子っていうのは

すごく多いので、心を傷つけずに

指導をしていこうという配慮は

あって良いんじゃないでしょうか。