山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

【北青鵬】「今の時代、暴力は許されない」という言葉の違和感【相撲界でまた暴力問題】

 

相撲界でまた、暴力が起きましたね。

 

北青鵬が、弟弟子への暴力の責任をとり

引退しました。

 

相撲には詳しくないのですが、

北青鵬は将来有望の逸材だったようです。

 

この件について、

「暴力行為があった以上、今の時代を

考えると引退はやむを得ない」という

意見が結構、見受けられます。

 

でも、この「今の時代うんぬん」という

言い方には、自分はすごく

違和感があります。

 

 

というのも、この言い方だと

「時代のせい」っていう印象に

なってしまうんですよね。

 

なんか、昔の寛容な時代だったら

「反省してこれから頑張りなさい」で

許されたけど、今は違うからなー、みたいな

ニュアンスを個人的には

感じてしまいます。

 

 

だとしたら、それは間違いですよ。

 

イジメはダメです。

 

暴力はダメです。

 

それは、当たり前の話ですよね。

 

昔は許されたんだとしたら、

それは昔がおかしいってだけですよ。

 

そういう被害に声をあげられる

状況じゃなかったから

成り立っていただけであって、

別に「昔は許されてた」って

わけではないです。

 

“ようやく正しい認識ができる時代が

訪れた”というだけのことなんですよね。

 

 

例えば、昔は女性に参政権投票権

なかったり、身分が下の人が上の人に

搾取されるようなことがあった。

 

それは、本当はダメなんだけど

今までは弱い立場の人が

なかなか声を挙げられず、

そういう人たちの犠牲によって、

おかしい世の中が成り立って

しまっていたんだけど、

それが間違いだということに

ようやく世の中が気づいたことで、

今の民主主義・法の下の平等という

価値観が出来上がったわけですよね。

 

「昔は許された」ではなく、

「昔も今もそれはダメだけど、

弱い立場の人たちの犠牲を伴いながら

なんとなく成り立っていた」という

ことですよ。

 

だから、時代がダメなんじゃなくて

あくまで「暴力は絶対にダメなんだ」という

認識に立つべきだと思いますね。