山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

指揮者によって演奏はどのくらい変わるか

 

世界的な指揮者・小澤征爾さんが

6日、亡くなりました。

 

報道番組なんかを見ていると、

小澤さんが指揮している映像が流れて、

すごくパワフルだなぁと思いながら

見ているんですけど、、、

 

 

「指揮」って、どのくらい演奏の質を

左右するものなのか。

 

正直、自分はプロでもないし、

演奏の質の違いがわかるほど

音楽がわかっているわけではありません。

 

例えば格付けチェックで、

小澤さんが指揮した演奏と

マチュアが指揮した演奏を聴き分けろ、と

言われたら、まぁGACKTなら

わかるんでしょうけど、

自分のような素人には無理です。

 

 

ただ、個人的に思うのは、

小澤征爾」という人格だったり

人としての深み、ストーリーみたいなものを

観客がどう解釈しているか?が

重要のような気がします。

 

小澤さんが指揮している、という

ことについて、聴いている側が

どう感じるか。

 

音楽にしろ文学にしろ絵画にしろ、

受け取り方は人それぞれなんですよね。

 

その中で、小澤征爾という存在を

どう解釈しているか?によって、

演奏の聴こえ方も変わってくる。

 

それが重要なんだろうと思います。

 

全く同じ演奏だとしても、

小澤征爾が指揮をしている」という

凄みを、聴いている側の人が

それぞれの「小澤征爾像」の中に

見出していく。

 

それによって、小澤さんが指揮をした

場合と、小澤さん以外が指揮をした

場合とで聴き手の感情の動き方が

全く変わってくるんです。

 

つまり、例え両者の演奏の質が

全く同じだったとしても、

小澤さんが指揮した方が

観客の感動の度合いは圧倒的に

高い、ということになります。

 

そうやって、音楽というものに対して

魂を宿していった偉人。

 

それが、自分なりの小澤さんに対する

解釈であり、尊敬すべきところです。