曽野綾子さんの著書を読んでいて、
面白いことが書いてありました。
_昔、東南アジアのある国で、もっとも
労賃の安い労働者の仕事ぶりをゆっくり
眺めたことがある。彼らはトラックの
荷台めがけて、三回ほどスコップで
土を投げあげると、地面にスコップを
杖のようについて体を伸ばし、
たっぷり二、三分はあたりを見回したり
喋ったりして、働かない。
そのルーズな働きっぷりを見て、
日本人の労働管理者は怒る。彼らは
怠け者だ、と言うのである。
しかし日本人の労務者のような勤勉さで
働いたら、この暑さの中では、多分彼らの
健康は保てない。怠けるということは、
彼らが先祖代々伝えてきた知恵なのである。
(中略)そこに日本人には考えられない、
比類ない精神の健康さがあるのだ_
日本人は真面目すぎます。
もちろん、環境的には恵まれた環境に
いるわけなので、それ相応の頑張りは
必要だと思います。
しかし、頑張ることには限界が
あるというのを知らないといけません。
自分のできる頑張りの少し上、くらいを
継続することが大切だと思うのです。
そして、そんな「頑張っている自分」を
しっかり自分で認めてあげる。
そして、たまには怠けても良いでしょう。
ずっと頑張り続けるのは無理ですから。
無理なんですよ。
これを「無理」と言うと
なんか怒られちゃうのが日本という
国なのですが、そうは言っても
無理なのですよ。
無理なものは無理です。
怠けてナンボですよ。