茂木派を退会する意向を示しました。
小渕さんは、今の状況の中、党四役が
派閥に入っているのはおかしい、との
考えのようです。
この意向には、会長の茂木さんも
驚いているとか。
自民党の党四役といえば
幹事長、総務会長、政調会長、そして
選挙対策委員長です。
幹事長が、茂木派会長の茂木さん。
そして総務会長が森山派会長の
森山さんです。
森山さんは、森山派の解散を
決めました。
既に安倍派、二階派、岸田派は
解散していましたが、
それらの派閥は政治資金の問題が
確認された派閥ですよね。
麻生派・茂木派は問題を起こして
いないのだから派閥解散はしなくて良い、と
いう考えで存続していますが、
森山派は問題を起こしていないですが
解散ということになりました。
そして政調会長は萩生田さんだったの
ですが、萩生田さん自身に裏金の存在と
不記載の問題が発覚したため、
政調会長を更迭され、現在は無派閥の
渡海さんが政調会長を務めています。
今回、選対委員長の小渕さんが
派閥を退会するということで、
党四役で派閥に属しているのは
茂木幹事長ただ1人となります。
茂木さんといえば「ポスト岸田」の
有力候補だと思いますが、
この派閥を解散するしない、という
問題が果たして、総裁選に
影響してくるのか。
個人的には、派閥を解散する必要は
全くないし、むしろあった方が
良いんじゃないかなと思うのですが、
ただ、自民党内に「派閥を解散しないと
国民の理解を得られない」という
考え方があるのは事実だろうと思います。
仮に茂木さんと小渕さんが
次の総裁選に出た場合に、
解散した旧安倍派や二階派が
どっちを支持するか？と考えると、
小渕さんに票が集まる可能性も
無きにしも非ず、ですよね。
それと、茂木さんが幹事長を
やっているにも関わらず、
あえて党四役に茂木派の小渕さんを
配置した人事は、岸田さんが
茂木さんを抑え込むためだろう、という
見方もありました。
あえて小渕さんを重要なポジションに
持ってくることで、その仕事ぶりに
「小渕、なかなかやるじゃないか」と
なれば、茂木さんが総裁選に
出たとしても、茂木派の中に
「茂木さんじゃなくて小渕さんに
入れよう」となる人が出てくる
可能性がある。
そうやって茂木派を分裂させることに
よって、岸田さんが総裁選に
勝とうとしているのではないか。
そういう見方が一部には
あったわけです。
まぁ、岸田総理がこれから
よっぽど大きな成果をあげない限り、
今の支持率がグンと上昇する
可能性はないので、
次の総裁選で岸田さんが退任して、
新しいリーダーが決まって
国民の期待が高まったところで
解散、というのが良いような気がします。
その「新しいリーダー」というのが
自分は茂木さんの可能性が高いと
思っていたのですが、
今は若干、そこが揺らいでいるようにも
見えるんですよね。
今回、小渕さんの派閥離脱という
思い切った決断に対して
支持が集まるようなことがあれば、
茂木さんが総理大臣を目指す上で
嫌な存在になるかもしれません。
例えば次の総裁選で茂木さん、小渕さん、
高市さん、河野さんが立候補したら、
誰が通るのか？という話。
これまでの力学で言えば茂木さんが
有力なんだろうと思うのですが、
茂木さんが派閥を解散しないことに
対して、解散を決めた岸田派の人たちから
支持を得られるのか。
そう考えるとやはり、
茂木有力説が若干、
揺らいでいるように見えます。
かといって、小渕さんがかき回したと
しても、総裁選で勝利するとも
思えないので、高市さん・河野さんの
争いになりそうな気がしますよね。
派閥解散によって
自民党内の力学がどう変わるのか、
これから注目していきたいと思います。
