山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

カープ事件簿【緒方監督 山路審判員に暴言で退場】

 

この事件は記憶に新しいという人も

多いのではないでしょうか。

 

2017年のDeNA戦、

一塁塁審の山路が2度の誤審をしたという

試合がありました。

 

まずは6回裏、1アウトから

田中広輔の打席。

 

ゴロの打球で一塁は競争になり、

タイミングは完全にセーフに見えたのですが、

山路の判定はアウト。

 

当時、リクエスト制度はない時代です。

 

緒方監督はベンチから出て

強い口調で抗議をしましたが、

判定が覆らないのはわかっているので、

一言・二言くらいですぐに

ベンチに引き上げました。

 

 

ところがその後、7回裏の小窪哲也

打席で、またもや山路が誤審をします。

 

小窪はボテボテのゴロに対して

全力疾走し、一塁ヘッドスライディング。

 

スローで見ると完全にセーフなのですが、

山路の判定はアウトでした。

 

緒方監督はベンチを飛び出し、

鬼の形相で山路に詰め寄る。

 

山路も山路で全く譲らず。

 

そこで緒方監督の口調がどんどん強くなり、

結果的には暴言により退場処分と

なりました。

 

 

 

この事件について思うことは2つ。

 

まずは、監督がなぜ抗議に出るか?という

話です。

 

緒方監督としては、判定が覆らないことは

承知の上で抗議に行っています。

 

判定を覆しに行っているのではなく、

選手が審判に文句を言いたいのを

代弁しに行っているんです。

 

選手は審判に異議を唱える権利はなく、

選手が審判に詰め寄ってしまえば

退場処分になる可能性があります。

 

だから、選手の頑張りに応え、

監督が選手の代わりに抗議をしないと

いけない、ということです。

 

田中も小窪も、一生懸命練習し、

一生懸命プレーしてもぎ取った

1本のヒットが誤審で無駄になった

わけですから、そこを監督は

審判に言ってやらないといけない。

 

緒方監督の選手を想う気持ちが

非常に伝わるシーンでした。

 

 

 

それと、審判は勘違いをしていては

ダメだということです。

 

もちろん審判が、自分で出した判定を

覆すということはできません。

 

それは仕方ないのですが、

後でしっかり映像を見て反省して、

次は正しい判定ができるように

努力しないといけないと思います。

 

「審判の威厳」というものを

勘違いしている審判が多いですよね。

 

審判の威厳というのは

「俺様は審判だ!俺は偉いんだ!」と

いうことではありません。

 

審判の判定は絶対ですが、

だからこそ審判は謙虚でないといけないし、

判定の精度を磨いていかないといけない。

 

じゃないと「審判の威厳」というのは

成立しないんですね。

 

 

まぁ、山路さんに関しては、

努力をしていないわけではないと思います。

 

休養日にも球場にきて勉強を

しているという話も聞きますし、

一生懸命やっているのだと思いますが、

でもあの試合の緒方監督への対応には

「俺様は審判だ」という気持ちが

透けて見えました。

 

選手は命懸けで頑張っているわけですから、

審判もそれ相応の努力をするべきだし、

偉ぶる必要も全くない。

 

もっと謙虚であるべきでは

ないでしょうか。