山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

【代理監督】河田コーチについて語ろう。

カープですが、佐々岡監督の

コロナ感染を受けて、

今は河田コーチが監督代行を

務めています。


ではこの河田さんとは何者なのか。




現役時代は、主に代走や守備固めで

活躍した外野手です。


1986年から95年までカープ

96年から2002年まで西武で

プレーしました。


引退後は西武のコーチとして

主に外野守備・走塁部門を指導。


そして2016年に外野守備・走塁コーチとして

再びカープに戻ってきました。




2016年といえば、カープが25年ぶりの

優勝を果たした年です。


Aクラス入りを逃した2015年と、

優勝を果たした2016年の違いは何か。


その違いの1つが、河田コーチが

居たか居なかったかの違いです。



まず2015年は、足の速い選手が

多いにも関わらず、チーム盗塁数が

リーグ4位と伸びきらなかった。


2桁盗塁を記録したのは菊池と丸だけです。


それが、2016年はチーム盗塁数が

リーグ1位となり、田中、菊池、丸、

鈴木誠、赤松と5人が2桁盗塁を

記録しました。


機動力を最大限発揮できたことが

優勝の要因であり、

それを発揮できたのは

河田コーチの手腕というわけです。


盗塁数だけではありません。


例えば一塁走者が二塁打でホームまで

還ってくる確率や、

二塁走者がワンヒットでホームまで

還ってくる確率も非常に高かった。


河田コーチが「お前のベースの回り方で

チームが1点取れるかどうかが

決まるんだ!」と熱心に

ベースランニングの指導をしている姿を

広島のワイド番組で見たこともあります。


さらに、ヒットを打った打者が

一塁で止まることを前提として

スピードを緩めることがよくありますが、

河田コーチが来てからは

その辺の意識も変わった。


最初から一塁で止まるのではなくて、

外野手が少しでもジャッグルしないか

目を光らせて見ながら、

一塁を大きく回ってから止まる。


つまり、少しでも相手にスキがあれば

次の塁まで行ける準備を

常に選手がしているのです。



河田コーチは、カープの選手の

走塁の技術と意識を大きく向上させ、

チームを優勝に導いてくれました。


また、選手と積極的に

コミュニケーションを取り、

良い関係を築きました。


2017年限りで一旦カープを退団し、

ヤクルトでコーチをしていたのですが、

2021年にまた、カープに戻ってきて

くれました。


復帰後はヘッドコーチという役職を

担っていて、戦術を決めるにあたって

重要な役割を担っています。


投手出身の佐々岡監督を

河田コーチが支えているのです。




今、河田さんが監督代行をしていますが、

監督が佐々岡さんから河田さんに

なったことで、大きな変化はありません。


恐らく采配を考えるにあたっては

佐々岡、河田、朝山、東出、

高橋、横山、倉の7人の首脳陣が

中心になって議論していると

思うのですが、今はそこから

佐々岡さん1人が抜けただけなので、

大きな方針転換はありません。


ただ、河田さんは佐々岡監督よりも

思い切ってサインを出す場面が

多いかなと思います。


盗塁もそうだし、矢野にスクイズ

させた采配もありましたよね。


佐々岡監督の1年目は河田コーチが

まだヤクルトに居て、

動きの少ない監督だなぁなんて

思っていましたけど、

2年目に河田コーチが復帰してからは

代打を積極的に使うように

なったんですよね。


その辺りを見ていると、河田さんは

監督の適性もあるんじゃないかなと

思っています。


個人的には佐々岡さんの次の監督は

東出コーチではないかなと

読んでいるのですが、

河田さんも十分アリだなと思いますね。