山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

カープファンは皆、天谷宗一郎に夢を抱いた

かつてカープに、天谷宗一郎という

外野手がいました。

 

2001年のドラフトで、

カープに9位指名を受けて入団。

 

指名順位からもわかるように、

最初は正直そこまで期待された選手では

なかったんです。

 

 

ところが、そんな天谷の才能を

見抜いたのが、ブラウン監督です。

 

「打撃センス、スピードが魅力。

ぜひ一軍で使いたい」

 

2008年に1番、センターで

初めて開幕スタメンに名を連ねました。

 

ブラウン監督が言うように、

打撃センスが凄いんですよね。

 

誰が見ても、3割打てる実力は

持っていました。

 

で、守備も本当に凄い。

 

天谷と言えばダイビングキャッチで、

外野の間を抜けそうな打球を

幾度となく飛び込んでキャッチしました。

 

2010年には、ホームラン性の打球を

フェンスによじ登ってキャッチするという

ビッグプレーも見せました。

 

 

ただ、天谷の課題としては

調子の波が激しい。

 

長期的に調子が変動する選手で、

好調が1ヶ月続いたと思えば

次は不調が1ヶ月続く…

 

そんな選手でした。

 

 

でも、前述のホームランキャッチだったり、

サヨナラホームラン

1試合2度のダイビングキャッチ、

ランニングホームラン...

 

とにかくファンを沸かせるプレーが

多くて、常に「天谷なら何か

やってくれる」という期待感は

抱かせてくれましたよね。

 

オレンジ色のバットも

カッコよくて、

ブラウン監督時代~野村監督初期の

天谷というと、

とにかくすごく華のある選手でした。

 

 

 

ただ、その時期っていうのは

赤松や廣瀬など良い外野手がたくさん

いたので、なかなか天谷は

スタメン固定されない状態でした。

 

さらに、2011年頃には

丸、岩本、松山など新しい外野手が

どんどん台頭してきて、

徐々に天谷の出番は無くなっていきました。

 

2013年には丸がセンターに定着し

打線を牽引、盗塁王ゴールデングラブ

獲得しました。

 

カープファンが天谷に

やって欲しかったことを、

丸がやってのけた形です。

 

「3番センター」の椅子には

天谷が座るものだと思っていました。

 

 

 

2014年の野間の入団、

2016年の鈴木誠也の覚醒…

 

スタメン出場の機会は

どんどん減っていきましたが、

経験豊富な外野手として、

そういった若手外野手への

良い指導係にもなっていた。

 

経験値をチームに還元し、

優勝を陰で支えてくれました。

 

2018年限りで現役を引退。

 

結局、規定打席には1度も

到達しませんでした。

 

最多安打盗塁王ゴールデングラブ

 

そういうタイトルも手にすることなく、

ユニフォームを脱ぎました。

 

でも、確かにそういう夢を

ファンに抱かせてくれた、

記録より記憶に残る選手でした。