山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

正直、立川志らくの落語がどのくらい上手いかという話

尊敬する志らく師匠に

失礼な内容になるかもしれませんが、

思ったことを正直に

書いていこうと思います。

 

 

志らく師匠に対して

「お前本当に落語できんのか?」

みたいに言う人が一定数いますが、

志らく師匠は“真打”といって

落語家の中で最も高いランクです。

 

師匠・立川談志に才能を認められて

真打になった。

 

それもかなりの早さで真打に

昇格したわけなので、

当然落語は上手いです。

 

 

ただ、他の真打と比べてどうか?

ということですよね。

 

落語家全体として見たら

文句なしで上手い部類ですが、

本当に上手い人たちと比べて

どうなのか?と。

 

 

個人的には、志らく師匠が

落語家として上手いかどうか?

という議論は、

PUFFYの歌が上手いかどうか?

という議論に似ていると思います。

 

PUFFYが音程を外してるのは

聞いたことがないし、

常に安定して歌っている。

 

なので当然、PUFFYの歌は

上手いわけですが、

一方で「マジで上手いのか?」

という話ですよね。

 

本当に重みや深みがある歌声か?

と考えてみると、それは違う。

 

演歌歌手だったり玉置浩二さん、

松山千春さん、ASKAさんみたいな

本当に上手い人と比べて上手いか?

というと、上手くはありません。

 

 

だけど、PUFFYのあの脱力感が、

玉置浩二さんや松山千春さんやASKAさんに

出せるか?というと、出せないですよね。

 

玉置さんや松山さん、ASKAさんが

圧倒的な技術を誇っている歌手だとしたら、

PUFFYは、

それなりの技術点+圧倒的な魅力度

を持っている歌手。

 

他の誰にも歌えない歌を歌っているから

売れたわけです。

 

 

志らく師匠も、そのイメージです。

 

「上手さ」という尺度で見れば

志らく師匠より上手い落語家は

それなりにいると思います。

 

円楽師匠や談春師匠の方が上手いです。

 

だけど、志らく師匠の落語は

他の人には無い味があるし、

“シネマ落語”を開発するなど

他の人がやってない新しいことを

どんどんやっている人だから、

魅力度は文句なしでSランクです。

 

志らく師匠は映画評論家という

肩書きも持っていたり、

演劇の監督をやっていたり、

謡曲や絵画の評論もできる。

 

なので、登場人物の感情の表現とか、

ほかの落語家にはない切り口で

表現しています。

 

PUFFYの歌を

「上手いかどうか」で

評価しないのと一緒で、

志らく師匠の落語を

「上手いかどうか」で

評価するべきではないと思います。