山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

【政治】世界は右傾化に向かうのか

 

6月19日の毎日新聞の社説に、

「不寛容の広がりを懸念する」と

いうのが出ていました。

 

これは、EU諸国で最近、

極右勢力が台頭してきていることに対して

懸念をしているという記事です。

 

記事によると、

EUの現状に批判的な「自国第一主義」の

右派や極右勢力が躍進しています、と。

 

で、その原因として挙げられるのが

1. 移民・難民の急増

2. ウクライナ侵攻による物価高

3. 厳しい環境規制への反発

 

この3つが、記事の中では

挙げられていました。

 

 

そういうところへの不満というのが、

極右勢力の台頭を招いている、というのは

その通りなんだろうと思います。

 

で、このまま行くと、どんどん不寛容な

世界に向かっていってしまうのではないか?

と言いたいんでしょうけど、

でもまぁ、これはある意味、

「寛容が行き過ぎたことによる反動」

でしょうね。

 

「寛容でないといけない」という

左派の理想論が広がりすぎたことへの

反発なんですよ。

 

例えば、日本に来る難民の方々への審査が

厳しくなっていっていることに対して

「難民の人がかわいそうだ」ということで、

「寛容に受け入れないとダメだ!」と

左派は言う。

 

そりゃ、できればみんな受け入れられたら

1番良いのだろうと思いますよ。

 

でも、どこまで受け入れることが

できるのか?ということを、

よく考えてみてください。

 

例えば、「行ってきます!」と

家を出たら、玄関先に猫が

捨てられていた。

 

これを、可哀想だから飼ってあげよう、

ということは頑張ればできるよ、という人も

多いだろうと思います。

 

じゃあ、それが猫じゃなくて

人だったら?

 

食べ物も住むところもなく、

困っている人が目の前にいます。

 

あなたはこの人を、

自分の家に住まわせてあげますか?と。

 

これはちょっと厳しいでしょう。

 

さらに、もしそれが1人ではなく

複数人だとしたら…

 

「行ってきます!」と家を出たら、

玄関前に30人のホームレスがいました、と。

 

みんな、食べる物にも困っているような

人たちで、このまま放っておくと

死んでしまうかもしれない。

 

でも、じゃあウチで面倒を見ましょう、と

いうことができる人なんて、

まずいないでしょう。

 

 

 

このように、いくらいい人でも、

「寛容」のレベルには限界がある。

 

自分の限界を超えてまで他人に寛容で

あることなんて不可能なので、

やっぱりちゃんと現実を見ないと

いけないわけですね。

 

移民・難民を追い返すことを

「かわいそうだ」という人は、

ちゃんと現実を見られていないのでしょう。

 

現実問題、文化も違えば

宗教も違う、という人たちが

どんどん日本に入ってくるようになったら、

治安が最悪になりますよ。

 

そういう現実を見ないで、

空虚な理想論がどんどんと

広がっていってしまうものだから、

反動で極右勢力が支持を

広げていくわけですよね。

 

それははっきり言って、

左派勢力の暴走が原因としか言いようが

ありません。

 

左派も右派も、1つの価値観を

押しつけるのではなく、

お互いの意見を尊重して

話し合いをしていくことが

大切なのではないでしょうか。