山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

高橋由伸監督が凄かったと思うところ

由伸監督って、あまり動きのない

監督さんなんですよね。


だから、「お前勝つ気あるの?」という

見え方をしてしまって、

あまり監督としては評価されて

いないのですが、、、


由伸監督の最も大きな功績は、

やっぱり岡本を一人前にしたことです。




これが原監督にできたかどうかっていうのは

わからないです。


まず、オープン戦からしっかり競争させて、

そこで岡本本人が開幕スタメンを勝ち取った。


そして開幕してからも結果を出したことで

レギュラーに定着していったのですが、、、


そこからずっと順風満帆だったわけではなく、

30打席くらいノーヒットの時期も

あったんですよね。


そのときに由伸監督は、

「いつか打つでしょ」みたいな

コメントを出して、ずっと4番で

使い続けた。


あそこの我慢強さは凄かったなぁと思うし、

あれがなかったら岡本もここまでの

打者になっていたかわからない、


原監督だったら絶対我慢できてないです。


で、我慢してもらえないとなると

考えすぎて打撃が崩れちゃうという

パターンがあるんですが、

由伸監督はしっかり我慢した。


ここはもう、由伸監督最大の

功績と言っていいでしょう。




原監督が、レギュラーに対して常に

高いレベルを求めているのに対して、

由伸監督は冷静に他の選手と比べて

実力のある方を我慢して使うという

采配だと思います。


例えば、岡本はこれくらいの力を

持っているからこのくらい打つだろう、という

見積もりがあるとして、不調でその見積り値を

下回ったときに、原監督は我慢できずに

スタメンから外す。


対して由伸監督は、岡本に対する

期待値が10あったとして、

不調で7とか8くらいの成績しか

出せなかったとしても、

同じポジションの他の選手と比べて

期待できる場合は岡本を使い続ける。


で、使い続けるうちに復調して

また10に戻っていく、と。


これ、原監督の場合は10の期待値に対して

7とか8しか成績を出せない場合に

復調を信じるということをせずに

どんどんその選手を追い込んでしまうから、

選手が潰れてしまう。


で、代わりの選手はいないのか?ということに

なるんですが、7とか8くらいの成績を

出せる選手が他にはいないっていうことに

なるので、じゃあ補強をしなきゃいけないね、

となってしまう。


そうやって現状の戦力を崩壊させて

補強ばっかりするっていうことの

繰り返しなんですけど、

由伸監督はそうじゃなくて

ちゃんと選手を信じて育て上げた。


そう考えると、由伸監督がやったことって

やっぱり凄いなぁと思うし、

個人的にはまたいつか

監督をやって欲しいと

思います。