山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

【プロ野球】“自由契約”と“戦力外通告”の違い知ってる?

自由契約」とはどういう状態かと言うと、

現役のプロ野球選手が

特定の球団と契約していない

状態です。

 

ドラフトで入団した選手というのは

いわば「正社員」なので、

基本的にはその球団と契約し続けます。

 

ところが、何らかの事情で

その契約が切れてしまうと、

選手は「自由契約」の状態になります。

 

自由契約になると、どの球団とも

自由に交渉できる状態になりますから、

他球団への移籍が可能になります。

 

 

では、どのような場合に

自由契約となるのでしょう。

 

まず1番多いのは、戦力外通告

受けたときですね。

 

球団から戦力外通告を受けることで、

その球団との契約が切れるので、

選手は自由契約の状態になります。

 

そうなると当然、他の球団が

その選手に契約を持ちかけて、

獲得に乗り出すことができます。

 

例えば、鳥谷敬の場合、

2019年オフに戦力外通告を受け、

阪神との契約が切れたことで

自由契約”の状態になりました。

 

そこに、ロッテが移籍交渉をし、

鳥谷本人と合意をしたことで、

鳥谷の阪神からロッテへの移籍が

成立しました。

 

 

 

それともう1つ、自由契約

パターンとして多いのは、

FA権の行使。

 

一軍登録期間が一定期間以上に達したら、

選手は「FA権」を取得できます。

 

FA権を行使した選手は

自由契約となり、

他球団との移籍交渉が可能になります。

 

例えば丸佳浩の場合、

2017年オフにFA権を行使します。

 

こうして丸は、どの球団にも

所属していない自由契約の状態に

なりました。

 

そこに、巨人とロッテが

獲得に名乗りを上げ、移籍交渉をします。

 

残留交渉を持ちかけたカープも含め

3球団から丸に対して契約が

提示されましたが、

結果的に丸は巨人との契約を選び、

巨人への移籍が成立しました。

 

 

 

 

他に自由契約になるパターンとして

あるのは、育成選手の契約切れ。

 

育成契約の選手は3年経つと

自動で自由契約になるルールと

なっています。

 

それは、改めて育成契約を

結び直せば良いんですけど、

1度自由契約となりますので、

他球団から移籍交渉を

持ちかけられる場合もあります。

 

例えば茶谷健太の場合、

ソフトバンクの育成選手として

入団し、2018年に一旦契約が切れ、

自由契約となりました。

 

ソフトバンクは茶谷に対して

改めて育成契約を打診したのですが、

そこにロッテが支配下契約での

移籍を持ちかけ、

茶谷はロッテへの移籍を決断しました。

 

移籍2年目の2020年に一軍デビューを

果たすと、今年は自己最多の

57試合に出場し、プロ初ホームランを

放つなど頭角を表しつつあります。

 

 

 

 

あとは、減額制限を超える減俸を

提示されたときも、

自由契約になる場合があります。

 

プロ野球では、選手の年俸を

一気にズドンと減額しては

いけないことになっています。

 

1度に減額できる額は

規定で決まっているのですが、

たまにこの規定を上回る減俸を

提示される場合があります。

 

その場合、提示された選手は、

 

・減額を受け入れて残留する

自由契約を申し出る

 

このどちらかを選ぶことができます。

 

例えば新井貴浩は2014年オフ、

阪神から減額制限を超える減俸を

提示されました。

 

新井は自由契約を選択し、

阪神を退団。

 

そこにカープが契約を打診し、

新井と合意したことで、

新井のカープ復帰が決まった、

という流れです。

 

 

 

もう1つ、自由契約のパターンとしては、

助っ人外国人の契約切れという

パターンもありますね。

 

ドラフトで入った選手は

「正社員」なんですけど、

助っ人外国人は「契約社員」のようなもの。

 

だから、「〇年間ウチの助っ人として

働いてください」という感じで、

契約年数は決まっているんです。

 

その契約年数が終わったら、

自然と球団との契約が切れ、

自由契約となります。

 

残留してもらいたかったら新たに

契約を結び直すしかないのですが、

これもやはり自由契約となっていますから

他球団に持っていかれる可能性も

あるということです。

 

なので、外国人選手は年俸が

上がりやすいんですよね。

 

例えば、カープのとある助っ人外国人が

契約満了を迎えたとして、

巨人が1億円の契約を提示して

移籍交渉をかけてくる、となると、

カープはそれ以上の金額を提示しないと

残留してもらえない。

 

だから、年数も金額も外国人選手は

大型契約になりやすいです。

 

 

 

 

自由契約になるパターンはだいたい、

このくらいだと思います。

 

なので、自由契約戦力外通告

何が違うかと言うと、

自由契約とは、現役選手が

どの球団にも所属していない状態。

 

そして戦力外通告

球団が選手に対していわゆるクビを

宣告することです。