山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

立川志らく師匠の落語を聞いてきました

博多の方で立川志らく師匠の

独演会があったので行ってきました。


やっぱり、さすがに観客は

年寄りばかりで、その中にポツリポツリと

渋い趣味の若い女性がいる、というかんじ。


若い男性は自分しかいなかったです。笑




めちゃめちゃ面白かったですね。


そもそも落語の独演会っていうのが

どういうものなのか。


今日の内容は、開演して最初は

志らく師匠の弟子の立川らく兵さんが

10分か15分くらいのネタを披露して

会場を温める。


そして満を持して志らく師匠が登場して、

40分ほどのネタを、休憩を挟んで

2本披露する、という流れでした。



で、ネタというのもいきなり落語を

やるんじゃなくて、まずは「まくら」

というのをやります。


それは、世間話みたいなもので、

「コロナ禍の中落語を見に来るお年寄りの

みなさんはよっぽど命知らずですね」とか

言って笑いをとって、5分間くらいそういう

世間話をしてから落語に入る、という。


それも、ただ世間話をしているんじゃなくて

ちゃんと落語に繋がるように話すんですよね。


今日の志らく師匠は

文七元結」という落語をやってて、

それはお父さんと娘の話なんですよ。


で「まくら」で志らく師匠は、

「娘の幼稚園のお遊戯会がコロナ予防で

無観客になった」という話をして、

「娘は無観客でマスクまでして

お遊戯会をしているのに、父である私は

これだけお客さんを入れてノーマスクで

やっています」っていうことを言って、

そこでまず笑いがドっとくる。


そこから「娘を持つ父の気持ちは

娘を持って初めてわかるものですね」と

上手く繋げて、落語に入る、と。


やっぱ落語家さんって凄いなぁと

思いましたね。




落語、めちゃめちゃ面白かったです。


初めて落語を見たんですけど、

初めてが志らく師匠で良かったです。


思ったのが、YouTubeとかでも

志らく師匠の落語って見れるんですけど、

やっぱり画面越しで見ると

「長ぇな」とか思っちゃって

途中で見るのやめるんですよね。笑


だけど会場で見たら、落語家さんは

表現力がとにかく凄くて

人情噺のプロなのでどんどん

引き込まれる。


40分とか50分の落語が、

全然長く感じないです。


そして、画面越しだとそんなに

笑い声が聞こえないんですけど、

実際会場に行くとめっちゃ

爆笑をとっていますね。


テレビに出てる志らく師匠しか

知らない人は「何偉そうにしてんだよ」とか

「お前面白くねぇんだよ」って、

めちゃめちゃ志らく師匠をディスるんです。


それに対して志らく師匠はよく

Twitterで「落語を見てから言え」と

言うんですけど、言ってる意味が

よくわかりました。


実際にあれだけウケてるのを聞くと、

面白くないなんて言えないですよ。


お年寄りからのウケで言うと

綾小路きみまろさんと同じレベルだと

思います。


実際、これテレビで言ったら

コンプラに引っかかりそうだなと

いうようなこともめちゃめちゃ言ってるん

ですけど、そういうのをお年寄りが

楽しみにしてる感じがめちゃくちゃしました。


だから、本領を発揮してる志らく師匠は

テレビでは見れなくて、本当の志らく師匠は

落語を聞きに来ないと見れないし、

会場のお年寄りたちの一体感というか、

みんな志らく師匠の毒づいてる部分を

楽しみに聞きに来ていて、

素敵な空間だなと思います。




それも、全席指定席で、席の位置は

ランダムだったんですけど、

前から6列目の真正面っていう。


最高の位置で、生の熱量を感じながら

落語を見て、落語が好きになりました。


見に行って良かったです。