山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

ウーマンラッシュアワーの何が面白いかについて個人的見解

毎年12月に、一流漫才師が集って

漫才を披露する「THE MANZAI」という番組。


今年も楽しんで見させてもらいました。



その中で毎年話題になるのが、

ウーマンラッシュアワーという漫才師。


村本大輔さんと中川パラダイスさんという

2人組なんですが、彼らの政治風刺ネタには

賛否両論あって、毎年SNS上で

議論になるんですよね。



ウーマンの漫才について、

単なる村本の政治的主張に過ぎない、

あれはお笑いではない、という声も

多いです。


あれの何が面白いのか。


個人的な見解ですけど、

ウーマンの漫才は

例えば会社の同僚の飲み会で

上司の陰口を言うのと似ています。


上司の悪口って面白いですよね。笑


なんで面白いかというと、

普段思ってても言わないことを

言葉にするから面白いんです。


Aさんっていうウザい人がいたとして、

アイツウザいなぁとずっと思ってるところで

誰かが「Aはウザいんだよ!」と

公に堂々と言ったら、

めちゃめちゃ笑えるでしょ?笑


「よくぞ言ってくれた!」というね。笑


あいつ絶対ズラだなぁと思ってるときに

「お前ズラだろ!」って言う人がいたり、

あいつズボンのチャック開いてるなぁと

思ってるときにそれを言う人がいた時にも

「よくぞ言ってくれた!」の笑いって

起きますよね。


ウーマンラッシュアワーの笑いは、

その類なんだと思うんです。




だから、例えば今年の披露ネタの中に

朝鮮学校を無償化にして欲しい」という

くだりがありました。


それに対してTwitter上では

朝鮮学校の無償化は母国がすることだとか、

実際そこに公費は使えないだとか

拉致被害者返してくれない国の教育費を

なんで日本が負担するんだ、とか、

いろんな意見が上がっています。


でも村本さんっていう人は

実際に朝鮮学校に足を運んで、

実際に現場の声を聞いて感じたことを

ネタにしているわけです。


朝鮮学校の子どもたちはすごく

窮屈な思いをしていて、

親も高い教育費を支払っていて、

それで困ってる人がたくさんいる。


それを漫才としてセンターマイクの前で

言うことで、当事者からすると

「よくぞ言ってくれた!」の笑いに

なるんですよね。


ウザい上司の悪口を言うことで

ウザくて困ってる気持ちが

笑いによって緩和される。


それと同じで、ウーマンのネタは

当事者からすると思ってるけど言えない

不満っていうのが「よくぞ言ってくれた!」の

笑いになって、すごく救われる、と。


村本さんはきっと、

笑いで弱い立場の人たちを

救いたい、という思いで

漫才をやってるんじゃないかな、と。


だから朝鮮学校のくだりに限らず、

今までやってきた原発のネタとか

沖縄基地のネタとかも全ては、

困っている当事者を笑いで救うための

漫才ということです。



そりゃあ、そのウザい上司のことを

知らない人が聞いたらただの悪口でしか

ありません。


だけど、当事者が聞けばそれは

お笑いになるし、それを笑いに

してくれることで救われる。


それがウーマンラッシュアワー

漫才なんじゃないかな、と思います。