なんとなく、立川志らく師匠の
インタビュー記事を読んでいたんですが、、
その中で、
落語は聞く人の想像力とか知識で
面白さが変わる芸能。
でも今の世の中、テレビ番組でも
全部テロップが出て、どんどん
想像力がいらなくなっている。
そうなると、文化も衰退して
いきますよ
という旨のことを志らくさんが
言っていました。
確かにそうだなぁと思いますよね。
自分は、お笑いが好きなんだけど
エンタの神様っていう番組は
あまり好きじゃないんですよ。笑
なぜなら、あれはお笑いのプライドを
軽視して「わかりやすさ」を突き詰めた
番組なんですよね。
例えば、アンジャッシュ。
アンジャッシュといえば
すれ違いコントなんですけど、
エンタの神様だとテロップが
出てるんですよね。
「児嶋は〇〇と思っている」
「渡部は〇〇と思っている」ってね。
でも、それをいかに説明なしで
わからせるか、がコント師の腕の
見せどころなんですよね。
だけど、エンタの神様はそれを
テロップで出してしまう、という。。
要は、そうした方がわかりやすいし、
途中から見た人でもわかるってことで
そうしてるんですよね。
また、エンタの神様って漫才が少なくて
コントが多いんですよね。
漫才二冠のパンクブーブーが
コントしたときには
さすがにビビりました。笑
でも結局、漫才でスーツ着て出てきて
「警察官って憧れますよね」
「じゃあ今から俺が泥棒やるから、
警察官になって捕まえてみて」
って言うよりは、
最初から警察と泥棒の格好して
コント始めた方がわかりやすい。
それで、視聴者が頭を使わずに
ゲラゲラ笑える。
だから、バッチリ視聴率を
取れるっていうね。
それがエンタの神様なんですよ。笑
まぁ確かに、若い世代は
「頭を使わずに笑える」っていうのが
いいんですよね。
だからこそTikTokが流行るわけだし。
でも、志らくさんっていうのは、
頭を使ってこそ「面白い」と思えるような、
そんなお笑いを突き詰めてる人。
人情であったり風情であったり、
そういう深いことを落語を通じて
発信している。
それを、見ている人が感じて初めて
笑いになるっていうことですよね。
そういう人だからこそ、
志らく師匠の言うことってすごく
深みがあるし、面白い。
だから、コメンテーターとか
朝の情報番組みたいな仕事が
こなせるんだと思います。
まぁ今って複雑な世の中なので、
TikTokのような、頭を使わずに笑える
コンテンツは絶対に必要です。
だけど一方で、志らく師匠が
言っているようなことも大切だし、
そういうのは失われて欲しくないな、と。
アンジャッシュのコントをテロップなしで
見て理解できるような感性がなきゃ、
日本の文化は衰退していくな、と思います。
お笑いだけじゃなく、
俳句とか華道とか盆栽とか日本画とか。
日本文化って、理解する頭がないと
成立しないもんね。