爆笑問題は、ネタで評価されてきた
芸人なんですよね。
お笑いライブ「ラ・ママ」で
デビューし、その場で
芸能事務所・太田プロにスカウトされた。
そしてショートコントや漫才で
人気を博していった。
太田プロからの独立騒動で
一時的に干された時期が
あったそうなんですが、
そこもネタで数々の賞を受賞し、
実力を認められて
テレビに返り咲いていきました。
爆笑問題は「お笑い第4世代」に
属しています。
第4世代というと、
こう見ると、売れてからも
バリバリでネタをやっているのは
爆笑問題だけですよね。
さまぁ〜ずも単独ライブをやることは
あるんですが、言っても年1回くらい。
トリを務め、しかも毎回
新ネタをやっている。
テレビで売れっ子になった芸人は
なかなかネタを作る時間は
ないものですが、
ずっと新ネタを作り続けている
ストイックさは間違いなく、
太田さんの凄さだと思います。
さらにネタだけではなく、
太田さんは文才がありますよね。
小説だったり作詞もやっていたりする。
太田さんは、発想力と
本質を見る能力、
そしてそれを文章で表現する能力。
これが長けているんだと思います。
ただ、リミッターが無いんですよね。
思いついたことを、何も考えずに
バンバン言っちゃうので、
視聴者からすると「しつこいよ」
「いい加減にしろよ」という
ことになってしまう。笑
テレビに出る芸人っていうのは
「このボケがウケるかどうか」って
ある程度頭の中で考えてから
発言するものだと思うのですが、
太田さんはそれをやらない。
思いついたらパッと言っちゃうから、
打率が低くなるわけです。
だからどうしても、
「面白くないのに出しゃばってくる人」
に見えてしまいますよね。。
たぶん、太田さんはバラエティ番組に
出るよりも、ネタ作りだったり
執筆活動だったり、
「クリエイター」として活動していた方が
良さが出る芸人さんなのかな、と思います。
現場で野放しにするよりも、
ちゃんとネタを考えて台本を書いて、
その通りに漫才をやるっていう方が
太田さんの面白さは出るんだろうな、と。
ただ、その割に爆笑問題の漫才は
結構シンプルなボケが多いですね。
意外と、シンプルなお笑いを
やっています。
「ネタで評価されてるって言っても、
ネタが面白くないじゃん」と
思う人もいるかもしれません。笑
でも、ダウンタウンの昔の漫才でも
今見たらあまり面白くなかったり
するんですよ。
それは、ダウンタウンが道を切り開いて、
それをみんなが真似したからです。
芸人みんながダウンタウンに憧れて
ダウンタウンの真似をし始めたから、
今ダウンタウンの漫才を見ても
新鮮に感じない、と。
爆笑問題もそういう感じだと思います。
爆笑問題がブレイクし始めた頃は、
新鮮で面白いとみんなが思うような
ネタだったわけです。
社会問題を漫才にするって言うこと自体が
発明と言えるんじゃないでしょうか。