まず「保守派」あるいは「保守主義」とは
何ぞやということで調べてみると、
Wikipediaにはこう書いてあります。
＿＿従来からの伝統・習慣・制度・考え方を
維持し、社会的や政治的な改革・革命・
革新に反対する思想のこと＿＿
かつて「革命」というのがあった時代に、
「革命によって新しい秩序を作ろう」と
試みたのがリベラル派。
対して「今ある制度を壊しちゃダメだ！」と
それに抵抗したのが保守派。
実際、革命によってできた新政府は
破綻していったので、
リベラルに傾きすぎると危険だと
いうことは歴史が証明済み。
よって政治の識者はリベラル派よりも
保守派に賛同する人が多いです。
（正確に言うと、リベラル派の識者より
保守派の識者の方がまともです）
以前、日本維新の会の馬場代表が、
維新は“改革保守政党を目指す”みたいな
ことを言っていました。
でも、保守主義とは改革に反対する
思想のことを言うので、
「改革保守政党」なんていう言葉は
矛盾しているわけですよ。
大盛りミニうどん、みたいなことを
言ってるなぁと思います。笑
自分は、維新は保守政党では
ないと思います。
冷静に考えて、保守政党が
「維新」なんていう政党名を
つけるわけがないですよね。笑
維新は政策の雰囲気だけ見ると
保守政党っぽく見えるんですけど、
実は違う。
維新がやろうとしていることは
“構造改革”なんですよね。
今の日本の構造・システムを見直して、
無駄な政府支出は徹底的になくしていく。
それが維新です。
今あるシステムを積極的に
変えていこうとしているわけですから、
これは保守の精神とは真逆です。
まぁ、維新には元々自民党だった人が
多いので、政策的に、自民党と近い部分も
多いんですよね。
とはいえ、自民党に不満があって
抜け出した人たちの集まりですから、
やはり自民党とは異なる、と。
じゃあ自民党に何の不満があったのかと
いうと、日本的な価値観を素晴らしい・
美しいと思うことに対する不満です。
高市早苗さんが「美しく、強く、
成長する国へ」という著書を
出しているように、
日本を「美しい」と捉えている
保守派議員は数多くいます。
日本の精神は素晴らしい、
日本は美しい国だ、
この国を守っていこう、という理念を
持っているわけですよね。
それに対して、
「日本的な価値観なんて守らなくていいから、
もっと合理的にしていけばいいじゃん」と
考えていた人が一部、存在する。
そういう人が、自民党を抜けて
維新に入ったわけです。
松井一郎さんがまさにその典型です。
松井さんが自民党にいた時代に、
自民党への不満から作った
「自民党・維新の会」という会派の
メンバーたちが、
超スーパー合理主義者・橋下徹さんと
合流してできた政党。
それが維新なんです。
全く違っていて、維新に「日本の伝統や
精神を受け継いでいこう」という
気持ちはない。
ましてや今ある日本の制度を守ろうという
気も無いわけで、むしろそういう制度を
改革していこうとしているわけですから、
保守政党とは言えません。
個人的には、維新に国政を任せた暁には
様々な社会保障や国の支出がカットされ、
国民が困ることになると思うので、
維新に任せるのは危険だと思います。
