山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

【政治】日本維新の会とは何か

 

明日、総理指名選挙で

高市早苗さんが選出され、

自民・維新連立政権(維新は閣外)が

発足する見込みです。

 

そこで、今回から連立入りする

日本維新の会」とは

どんな政党か?という話を

書いてみます。

 

 

創設者は橋下徹さんです。

 

元々は地域政党大阪維新の会」として

2010年に結党されました。

 

 

そもそも橋下氏は、

政界に入る前は“タレント弁護士”として

行列のできる法律相談所」や

そこまで言って委員会」に

出演していました。

 

ところが、2008年に

自民党からの打診を受けて

大阪府知事選挙に出馬して当選。

 

政治家へと転身します。

 

 

 

橋下知事府議会の議員定数削減、

さらに議員や公務員の給料のカット、

行政サービスの削減も行うなどの

改革を進めます。

 

それによって大阪の財政の建て直しには

成功したものの、

公務員1人あたりの負担が大きくなり、

府や市の職員の自殺者数が増えるなど、

深刻な副作用も出始めた。

 

すると、次第に自民党大阪府連は

“橋下支持”と“反橋下”とで

分裂していくんですね。

 

そして、橋下支持派が

自民党を抜け出し、

橋下氏のもとに集まってできたのが

大阪維新の会、というわけです。

 

2010年に地域政党として発足、

そして2012年の衆院選から

国政にも進出し、

そこから現在に至るまで

民主党(現・立憲民主党)に次ぐ

野党第2党の座を守り続けています。

 

それが現在の全国政党

日本維新の会」です。

 

地域政党大阪維新の会」と

国政政党「日本維新の会」の

2つの政党があるということです。

 

 

 

自民党は嫌いだけど、

自民党の批判ばかりしている

民主党に入れても仕方ない…

 

維新はそういう人たちの受け皿となり、

一時期はかなり勢いがありましたよね。

 

「批判ばかりではない、まともな野党」

という位置づけでここまで来たのですが、

近年は勢いが衰え、

国民民主党や参政党に支持者が

流れていっています。

 

とはいえ、関西ではやはり、

絶対的な人気を有しており、

選挙では圧倒的な強さを見せている。

 

そんなところですかね。

 

 

 

維新は、元々自民党だった人たちが

橋下氏のもとに集まってできた

政党なので、政策としては

自民党と近いです。

 

ただ、自民党とは立場の違う

“野党”として、

いろいろ政策を打ち出してきています。

 

これまでの維新の実績としては、

2023年に自民・公明両党が打ち出した

LGBT理解増進法」に対して

「すべての国民が安心して生活

できるよう留意する」という

文章を入れさせたというのは、

維新の大きな実績だと思います。

 

これは、国民民主党も共同で

取り組みました。

 

LGBTへの理解を増進しようね」

と言うだけだったら、

例えば女性トイレや女性更衣室に

「体は男性・心は女性」の人が

入ってきても、女性はその人のことを

理解してあげなきゃいけない、と。

 

でも、そこに「全ての国民の安心」と

いう文章を入れることで、

「見た目が男性の人が女子トイレに

入ってきたら、周りの女性が

安心できないじゃん」と言えるようになり、

女性の権利が守られる、と。

 

これは維新の大きな功績だと思います。

 

 

また、今は自民党公明党とともに

「高校無償化」にも取り組んでいます。

 

今はまだ、どういう形で

実現するのが良いか、

細部を自民・維新・公明の3党で

話し合っている段階ですが、

これも近いうちに確実に実現します。

 

 

 

このように、これまでも

いろいろと取り組んできた維新ですが、

まだ成し遂げていないこととしては

【身を切る改革】【副首都構想】

そして【社会保障改革】があります。

 

これらはいずれも、

維新ならではの政策です。

 

今回、高市氏はこれらの政策を

取り入れることで、

維新を味方につけることに

成功しました。

 

 

 

それぞれの政策について

見ていきます。

 

まず【身を切る改革】。

 

なぜ関西で維新が人気かといえば、

もちろん元々のきっかけは

橋下氏の知名度なんでしょうけど、

その橋下氏が「自分が痛みを伴ってでも

府民のために頑張りますよ」という

姿勢を見せたことが大きいと思います。

 

府知事や市長、議員の給与を

大胆にカットしていく…

 

そして、議員の数も減らして行く…

 

そうやって、

府民に負担を押し付ける前に

まずは権力者の側が痛みを知る」という

姿勢を見せつけました。

 

実際はそれによって得られる

財源は大した額ではないのですが、

でも「橋下さんは本気で頑張っている」

という印象を持たせることには

成功していて、それが絶対的な

維新人気に繋がっています。

 

現代表の吉村知事は、

橋下氏に見出されて

大阪市長になった、

言わば「橋下チルドレン」とも言える

存在ですが、その吉村氏も当然、

橋下路線を引き継いでいます。

 

そして今回、維新は連立入りの

1番の条件として「衆議院議員

定数削減」を突きつけましたが、

まさにこの「身を切る改革」は

維新の原点とも言える政策なのです。

 

まぁ、ぶっちゃけこんなの

やる必要はないんですけどね(笑)…

 

でも別に、それをやることで

大して何かが変わるという話でも

ないと思うので、

まぁやりたいならやったらいいんじゃない?

と個人的には思います。

 

 

 

次に【副首都構想】。

 

これは簡単に言うと、

東京の機能の一部を他の都市に

移しましょう、ということです。

 

目的は2つあります。

 

1つは、例えば首都直下地震

起きたときに、東京の中枢機能が

全部麻痺したら困るので、

バックアップが必要だよねということ。

 

1つの例としては、

「〇〇省」とか「〇〇庁」という

省庁、つまりいろんな実務や政策を

担う日本の頭脳が、今は東京に

集まっているんですよね。

 

それを、一部別の場所(たぶん大阪)に

移しておけば、

もし東京で大きな災害が起きても、

全てが麻痺することは無いよね、と。

 

それが1つ目の目的です。

 

 

そしてもう1つの目的は、

日本を成長させたいということ。

 

例えば、文部科学省の機能の一部を

京都に移せば、

京都の文化的な強みを生かして

新たな発想が生まれて、

より良い政策が打ち出せるかもしれない。

 

あるいは、農林水産省の機能を

農業や漁業の盛んな北海道に移せば、

東京の役人とは違う発想に

繋がるかもしれない。

 

そうやって、東京以外の

新たな極を作ることで、

それぞれの極の強みを活かして

日本を成長させることに繋がります。

 

 

ただ、普通に考えて

副首都として1番の候補になるのは

北海道ではなく、やはり大阪なので、

「結局維新が大阪に利益を誘導したい

だけでしょ」という見方もある。

 

それで、そういう不満を持つ議員が

維新から続々と離党して行くという

現象も起きています。

 

まぁ、個人的は、

都市と地方の格差拡大に

配慮しながら進めるのであれば、

副首都構想にも反対はしません。

 

大阪を副首都にすると

かなり大きな批判が来ると思うので、

大阪じゃなくて広島でやってくれたら

良いんじゃないかなと思いますね。笑

 

 

 

そして最後に【社会保障改革】。

 

個人的には維新の政策で最も

支持できるものが、

この社会保障改革です。

 

現在、現役世代の給料からは

当然、年金が引かれていますよね。

 

これは、自分の老後のためというより、

今のお年寄りの人たちのために

納めているわけです。

 

お年寄りがもらっている年金は、

本人が納めた分と、

今の現役世代が払っている分

(年金・保険料と消費税)が

半分ずつくらいで財源となっています。

 

かつて日本が成長しているときは、

お年寄りよりも現役世代の方が

人数が多く、また、景気も良くて

充分な給料がもらえていたので、

こういう制度で良かったんです。

 

でも、これからどんどん

人口が減っていき、

お年寄りの数が増えていく中で、

この年金制度は確実に破綻します。

 

現に、お年寄りがもらっている

年金額はどんどん

減らされてきていますからね。

 

 

ずっと年金を払っているのに、

いざ自分がお年寄りになったら

年金をもらえない…

 

そうならないように、

そこをちゃんと改革しようよ、

というのが維新の主張です。

 

 

これを真正面から言っているのは

維新だけで、

年配の創価学会員に支持されている

公明党には絶対にできないことです。

 

なので、連立政党が公明党から

維新に変わったことで

1番期待できることは、

この社会保障改革なんです。

 

 

具体的には、やっぱり

「お年寄りのために払う」のではなく

「自分が将来もらう為に払う」という

“賦課方式”に変えていく必要があります。

 

さらに、お金を持っているお年寄りには

年金の額を減らす。

 

そしてそれだけではなく、

医療費の補助を緩めて

相応の負担をしてもらおう、と。

 

お金を持っているお年寄りには、

病院に行ったときの窓口負担を

増やしてもらうことで、

医療費を削減しましょう、と

いうことですね。

 

そしてさらに、病床数を減らすことで

医療費の支出を削減し、

その浮いた分を財源とすることで、

年金だけでなく、

保険料の負担を減らすことにも繋がります。

 

 

ただ、これをやるには当然、

副作用もあります。

 

大阪で維新は公務員の人員削減、

行政サービス削減に加えて、

病院の統廃合や病床削減を

行ってきた。

 

すると、コロナのときに、

対応する職員の数が足りなかったり

病床が足りなかったりということで

感染が広がり、

死者数が東京を上回ってしまった、と

いうことがありました。

 

当然、年金と保険料の負担を

下げることは必要なんだけど、

大阪で起きたことを繰り返さないように

慎重に進める必要はあると思います。

 

でも、これは維新にしかできない

政策だと思うので、

是非本気で取り組んでもらたいなと

思いますね。

 

 

藤田共同代表なども

おっしゃっている通り、

これによって「自民党

すり寄るのか」という

批判も出るし、

最悪の場合、維新という政党自体が

埋没する危険性だってあります。

 

だけど、見方を変えると

自民党の力が削がれた今、

自民党としては維新の提案を飲まないと

やっていけないということで、

維新の政策を実現していく

大チャンスなんですよね。

 

なので、維新の改革には

すごく期待しています。