幸せとは何か。
高い収入があれば幸せか?というと、
実はそうでもない。
「貧乏」と言うと普通は
収入が少ない人のことを言うが、
収入が多くても、ストレス発散のために
飲みに行ったりモノを買ったりしていたら
「貧乏」になりうる。
月100万円稼いでも、
ストレス発散だとか言って
98万円浪費するような人のことを
「裕福」とは言えないだろう。
なぜ98万円も使わないと
やっていけないのか。
それは決して、その人自身の
自制心の問題ではない。
浪費というのは、
自分の中にくすぶっている苦しさから
目を背ける行為である。
要は、例え100万円の月収があっても
何となく心が満たされていないから、
浪費をして淋しさをごまかしているのだ。
この状態は「幸せ」ではない。
月に98万円使える財力はあっても、
それが幸せに繋がっていないということに
気づくべきだ。
ストレスは、実際に何が起こるかではなく、
その出来事をどう捉えるかによって
発生する。
例えば誰かに嫌われたとき、
「嫌われちゃったなぁ…やっぱ自分は
ダメな奴だなぁ…」と思えば
ストレスになるし、
「知らんわ!こっちだってお前のこと
嫌いだったわ!」と思えば
ストレスにはならない。
だから、
出来事として何が起こるかではなく、
その出来事をどう捉えるか?が本質だ。
だとすれば、ものの見方を
変えることが、本当の意味での
幸せに繋がるのではないか。
浪費というのは、
一時的にストレスを和らげる効果は
あるかもしれないが、
そもそもそのストレスを減らす努力を
しないと、根本的な解決にならない。
土管から出てくるクリボーを
何体倒したって
終わりが来ないっていうのと似ている。
どうやったらものの見方を
変えることができるか。
1つは、タンパク質、ビタミンなどの
栄養を満たすことで
幸福ホルモンをたくさん作ること。
家に例えると、
家を作るための材木がタンパク質で、
家を建てる大工さんがビタミンだ。
それらの栄養を満たして
幸福ホルモンをたくさん作ることで、
ものの見方がポジティブになってゆく。
それから、文化にたくさん触れること。
読書、音楽、映画、観劇、美術鑑賞…
そういうものにたくさん触れることだ。
景色を観に行くというのも良いだろう。
生きるとはつまり、
感じるということであり、
様々な文化に触れて
いろんなことを感じることによって、
感性が磨かれ、視野が広がってゆく。
うつ状態とはつまり、
視野が狭い状態だと思う。
だから、視野を広げるための作業が
大切になってくる。