山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

【政治】宇多田ヒカルの新曲の歌詞に思うこと【夫婦別姓】

 

宇多田ヒカルさんの新曲

「Mine or Yours」の中で、

「令和何年になったらこの国で

夫婦別姓OKされるんだろう」

という歌詞があって、

これが一部で大変な議論を

読んでいます。

 

「一部で」と言ったのは、

これに噛み付いている人は

「保守」ではなく「右翼」なんだろうと

思うし、逆にこの歌詞を

「ほら、宇多田さんもこう言ってるぞ」と

言って利用しているのは

「左翼」なんだろう、と思うからです。

 

まぁ、個人的には選択的夫婦別姓には

反対なんですけど、

だからって賛成派の意見を

弾圧することは、

言論の自由が保証されている

日本において、許されないことです。

 

ましてやこれは「言論」ではなく

「歌詞」であって、つまりは文化なので、

あらゆることが許されるべきだと思うし、

特に宇多田さんに対して

何も思っていません。

 

ただただ、素晴らしい

シンガーソングライターだというだけの

ことです。

 

 

さて、個人的には宇多田さんのこの

「Mine or Yours」という歌は、

漠然として不安を抱えながら

毎日生きている人の歌なのかなぁ、と

感じました。

 

「自分を大事にできるようになるまで

なんにも守れない」

 

「元気出るまでダラダラしよう」

 

「掛け違えたボタン 一つ一つ外す

恐る恐る」

 

こういう歌詞からも、

恐らく主人公の人はとにかく

自信が無くて、人を傷つけて

いるんじゃないかという不安とか、

本当に自分の選択は合っていたのか?

というような漠然とした不安を

抱えながら、モヤモヤ、そして

フワフワした心情で毎日を生きている…

 

そんな感じがします。

 

そんな中で、

「どの道を選ぼうと

選ばなかった道を失う寂しさとセット

令和何年になったらこの国で

夫婦別姓OKされるんだろう」

という歌詞が出てくる。

 

たぶんこれ、主人公は

自分自身のことを言っているのでは

ないような気がします。

 

自分が夫婦別姓を望んでいると

いうのではない。

 

そうではなくて、

夫婦別姓が導入されないことによって、

結婚かキャリアかの二者択一を

迫られている女性が存在している、

ということに対しての

やるせない気持ちを歌っている、

ということなのかなと解釈しました。

 

 

そうだとすると、

この宇多田ヒカルさんの歌詞は、

選択的夫婦別姓導入への熱量が

高まっているのは何故なのか?という

ヒントが得られるような気がします。

 

要は、この制度が

導入されないことによって

不利益を被っている人がいて、

これを導入すれば解決します、と。

 

そして、これに反対する

自民党内の保守派議員が

全部悪いんです、という、

一面的な報道によって、

宇多田さんの歌に出てくるような

共感力の高い人たちの

「許せない!」という気持ちを

煽っている。

 

そういうことなんじゃないかな?

という気がします。

 

漠然とした不安を抱え、

フワフワとした気持ちでいる人の

気持ちのはけ口を、

自民党内保守派の議員たちに

向けているだけのことです。

 

当然、保守派には保守派の

言い分というのがありますから、

それも含めて冷静に報道して、

熱量高くなりすきず、

「結婚とは何か」「戸籍とは何か」

というところから国民みんなで

考えていくべきじゃないかな、と思います。

 

もう一度言いますが、

夫婦別姓に賛成する人たちを

否定するわけではありません。

 

あくまでも自分が言いたいのは、

「もっと冷静に議論しましょう」

ということです。