国民民主党が比較的まともな
政党だということは
否定しませんが、
この党の“信者”になることは
危険だろうと思います。
国民民主党といえば
「103万円の壁」をめぐって
自公と戦いました。
戦った結果、壁を動かすことは
できたけれど、国民民主党が
主張する178万円への引き上げと
いうのは実現しませんでした。
国民民主党が壁を動かした_
このことについては、
言うまでもなく、大きな成果でしょう。
でも、自公国の幹事長合意は
「178万円を目指します」という、
自公側に抜け道を作るような
文章だったんですよね。
そういう言い回しで合意した以上、
自民党が「財源が」とか言って
ケチることは容易に予想できたはず。
なのに、敢えて
「178万円を目指す」という
曖昧な言い回しで合意し、
その合意を反故にされ、
「自民党はやる気がない!」と言って
批判するのは、なんとなく
最初から作られたシナリオに
見えたりもします。
つまり、国民民主党は
自民党が本気で103万円の壁に
取り組まないことをわかって
いながら協議をしていたという仮説です。
そもそも、少数与党になったとはいえ、
伸ばしたとはいえ、
また自民党の足元にも
及んでいない状況です。
まだ ひよこのような存在なのです。
それで、国民民主党の主張を
全面的に飲まなければ
話にならない!というのも、
ちょっと強気すぎます。
178万円は叶わなかったとはいえ、
103万円と160万円なら後者の方が
良いのは言うまでもない。
それならば、そこを妥協点として
まずは早急に成立させ、
引き続き引き上げへの努力を
続ける、という方法もあったはず。
それなのに、「178万円じゃないと
話にならない!」と言って
これを蹴ったということは、
国民の生活よりも
自分たちの手柄や人気取りのことを
優先した、と捉えられても
仕方ないと思います。
参院選の投票先はまだ
決めていませんが、
国民民主党については慎重に
その「正体」を見極めていく
必要があるんじゃないかなぁ。