柏木哲夫さんという研究者が書いた
「ユーモアを生きる」という本を、
もう4ヶ月くらいずっと
読んでるんですけど笑、
そこに「ユーモア」と「自尊感情」の
関係というのが書いてあります。
曰く、自尊感情、つまり
「自分はまあまあいい人間」とか
「自分は今のままでいい」という風に、
自分を肯定的に捉えることができる人ほど、
ユーモアセンスが高い傾向があるという
研究結果があるのだそうです。
これはその通りだろうなぁと思います。
ユーモアセンスが高い、つまり
少しクスッとできるような
面白いことを言ってくる人って、
接していて嫌な感じがしないですよね。
それは、心のゆとりがそうさせて
いるんだろうなぁ、と思ったりします。
逆に言うと、完璧主義の
「自分はダメだ」「もっと頑張らないと
いけない」というような考え方の人とは、
妙な接しにくさを感じたりするもの。
そういう人と接すると、
なんだか重たい感じがしますよね。
そういえば、落語家の立川志らく師匠が
「落語とは」という話をツイッターに
書いていたのを思い出しました。
落語は、「人間は弱いもの」
「人間は間違えるもの」
「人間は所詮、その程度の生き物」という
ことを、認めてあげる芸なんだ、という
ことだそうです。
落語の登場人物って、クズなんだけど
人間くさいっていう人が
多く登場します。
決して人間的に模範になるような人では
ないんだけれど、でも人間って
そんなもんだよね、だからこれを
認めてあげようよ、と。
それを笑いに変えたのが落語という
芸能、というわけですよね。
この「そんなもんだよね」っていう、
心の軽さだったり柔らかさ、
みたいなものが、ユーモアセンスに
繋がるんだろうなぁという気がします。
完璧主義をやめて心にゆとりを
持つことで、人生はうんと
楽しくなるんだろうと思ったりします。