山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

【政治】「核なき世界」は可能か

 

8月6日に広島、そして今日は長崎。

 

79回目の「原爆の日」を迎えました。

 

岸田総理は「核なき世界」を

掲げているわけですが、

7日の朝日新聞では

「『広島出身』岸田首相の矛盾」という

記事が出ていました。

 

核のない世界を訴えながらも、

現実にはアメリカの核の傘

依存し、核兵器禁止条約への署名を

見送っているというのは

矛盾じゃないのか?という記事です。

 

実際、そこのギャップを

どう考えればいいのか?ということを、

記事を読んで改めて

考えさせられるところです。

 

 

首相は著書「岸田ビジョン」の中で、

「核なき世界という理想を掲げ続ける」と

しながらも、

「核なき世界のためには、

我が国の安全保障が今後も磐石で

あることが大前提」

「その根幹は強固な日米同盟」と

しています。

 

まぁそれは、当たり前の話でしょうね。

 

「核なき世界」を目指すからといって、

アメリカの核の使用を否定すると、

中国、ロシア、北朝鮮

アメリカは核を使わないんだ」と

思わせてしまう。

 

そうなると、日本を攻撃しても

いいんだということになりかねませんよね。

 

「核なき世界」と「日本国民の命」ならば

首相としてはもちろん、

後者を選択するのが当たり前でしょう。

 

 

岸田首相は、

核の最多保有国であるアメリカに

核兵器廃絶を訴え、アメリカを

巻き込みながら「核兵器のない世界」の

実現のための現実的な道筋を

探ることは可能だ、と

著書の中で言っています。

 

アメリカが先頭となって、

保有国・非保有国を含めて

「話し合い」で折り合いをつけて行く。

 

結局、核廃絶への道は

それしかないんですよね。

 

それしかないのですが、

それがなかなか難しいんだよね、という

話だと思います。

 

難しいからこそ、ちゃんと順序だてて

理想に近づいていくことが重要。

 

だから、個人的には、岸田総理の

言動に矛盾は全くないと思ってて、

核なき世界の「理想」に向けて

「現実」的にできることを模索している、

という段階なんだと思います。