山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

カープはなぜドラフトで柳田を獲らなかったのかという話

 

これ、結構言う人いますよね。笑

 

柳田というと球界を代表する強打者で、

広島県出身のカープファンですが

ホークスに指名され、

ホークスで活躍しています。

 

柳田は2010年のドラフト2位ですから、

カープが1位か2位で指名しようと思えば

できたわけですからね。

 

 

 

ただ、これは「なんでカープは柳田を

獲らなかったんだ!」というよりも、

「ホークスはよく2位で柳田を

指名したよなぁ」という話だと

思います。

 

柳田は広島経済大学出身です。

 

大学時代、広島のリーグでは好成績を収めて

いましたが、東京六大学リーグなどよりは

当然、レベルが低いリーグですよね。

 

そこで好成績を収めたとて、

プロに入って活躍するかはわからない。

 

ホークスは元々、秋山翔吾を獲得する

予定でしたが、王貞治会長が

「待て、誰が一番打球を飛ばすんだ?」と

聞き、スカウトが「柳田です」と

答えたので、直前になって指名が

柳田に切り替えられた、と。

 

確かに打球を飛ばす力はあるし、

足や肩もあったわけですけど、

そうは言っても最初の頃の柳田は

結構荒削りだったと思います。

 

実際、プロに入って1年目は

僅か6試合の出場、そして2年目は

打率.246で、48安打に対して

56三振を喫しています。

 

安打数を超える三振を喫している

わけですから、かなり荒削りですよね。

 

「当たれば飛ぶけど、なかなかバットに

当たらない」というのが、

当時の柳田という選手ですよ。

 

しかも広島のリーグでやってて、

プロ入り後に活躍するのかどうかも

わからないわけですから、

2位以上で指名するというのは

なかなか勇気がいりますよね。

 

 

 

ちなみにその年のドラフトでは、

カープは1位で福井優也、2位で中村恭平

指名しています。

 

その2人よりも柳田の方を優先する、

というのは、正直難しかったでしょう。

 

当時のカープは投手がマエケンしか

いないという状況でしたから、

即戦力になりうる投手を指名したのは

当たり前の判断です。

 

個人的には、福井と恭平がカープ

来てくれて良かったと思っているので、

柳田を指名しなかったことは

仕方がないことだと思います。

 

結果的に柳田が活躍したから、

後になって「何であのとき獲らなかったんだ」

って言われてるだけですからね。笑

 

だったら、ドラフトの時点で

「柳田を獲った方が良い」って

言ったら良かったじゃんって話なんです。

 

後になってからやいのやいの言うことは

誰だって出来ますからね。

 

ホームランバッターで、阪神

佐藤輝明という選手がいますけど、

自分は佐藤輝明について、

プロ入り前には酷評しています。

 

「飛ばす力はあるけど、バットに当たらない。

育成には時間がかかるだろう」と

いうような評価をしている。

 

でも実際は、1年目から主軸として

活躍しました。

 

ドラフト上位でプロ入りするような

選手は誰だって凄いんですけど、

実際どのくらい活躍するか?って、

ドラフト前の段階で予想するのは

相当難しいです。