山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

「美祢社会復帰促進センター」の取り組みがすごく画期的だった

 

先日、山口県内を旅行していたところ、

その道中で「美祢社会復帰促進センター

という施設を見かけました。

 

「どういう施設なんだろう…?」と

気にはなっていたのですが、

自民党上川陽子議員の著書を

読んでいたところ、たまたまその施設の

話題が書いてありました。

 

 

美祢社会復帰促進センター

民間経営の刑務所だそうです。

 

元々は工業団地として整備されたのですが、

企業誘致が上手くいかず、刑務所として

使用している、と。

 

 

上川陽子さんという方は

安倍内閣菅内閣法務大臣を務めていて、

法律に詳しい議員さんです。

 

上川さんが取り組んでいる課題の1つが、

受刑者の再犯防止。

 

その観点から、上川さんは、

美祢社会復帰促進センター

取り組みを高く評価しています。

 

 

というのも、この施設では、

ヤフーなどと提携し、受刑者に対して

ネットストアを運用させるという、

お仕事体験を行っているそうです。

 

ネットストアでは、美祢市の特産品などを

販売しています。

 

この取り組みについて、

上川氏はこう書いています。

 

__地域のニーズに見合う技術を

身に付け、それを活かすかたちで

「起業」段階から参加するわけですから、

著しく(受刑者の)モチベーションが向上し、

訓練の成果も上々だったとのことでした。

(中略)再犯防止と地方創生を両立させた

画期的な事例として今後も注目していく

つもりです__

 

また、女性受刑者には犬の訓練など、

ペット総合科の職業訓練を行っています。

 

生き物の世話というのは更生において

すごく効果的とのことで、

このセンターの再犯率は他の施設と比べて

著しく低いそうです。

 

 

 

日本の犯罪の多くは、前科者による

再犯ですよね。

 

それを防止することは、治安維持のために

非常に大切だと思います。

 

 

刑務所に放り込んで「テメェら反省しろ」と

いうことではなくて、

やはり受刑者に対して、

社会でやっていけるだけの心の教育と、

お金を稼ぐためのスキルを身につけさせる

ことが重要。

 

つまり、前科者を孤立させないということが

再犯防止の上でとても重要ですよね。

 

 

例えば、強盗で捕まった人が、

何のスキルも持たずに再び社会に出ても

仕事をすることができませんから、

また人のものを盗むしかなくなってしまう。

 

そうなると、犯罪の連鎖が止まりません。

 

 

この美祢社会復帰促進センター

取り組みは、受刑者がネットストアで

美祢の特産品を売る、という

体験をすることで、

美祢の良さを知ることもできるし、

仕事をするスキルを身につけられる。

 

さらに、その商品を買った人が

「受刑者が頑張ってやっているんだな」と

思ってくれれば、

「犯罪者は美祢から出ていけ!」みたいな

風潮を無くして、温かく社会復帰を

迎え入れるような風潮を作れる。

 

素晴らしい取り組みだなぁと思います。