山口のひとりごと。。

「ひとりごと」ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいで流してもらえれば。

【プロ野球】内野5人シフトについて語ろう

 

野球で稀に見るのが、

内野5人シフトという守備隊系です。

 

通常、外野にはレフト、センター、

ライトと3人の外野手がいますが、

外野手を1人減らして、

“右中間”と“左中間”に配置します。

 

そして、その分内野手を1人増やして、

5人体制で守らせる、というのが

内野5人シフト。

 

 

日本プロ野球では滅多に見られません。

 

昔で言うと、カープのブラウン監督は

比較的よく内野5人シフトを

採用していました。

 

日本と比べてメジャーリーグでは

よく採用されるシフトなので、

アメリカで長年監督をやっていた

ブラウン監督からしたら、

内野5人シフトは奇策ではないんだと

思います。

 

2009年の西武戦では、

同点の延長12回裏・ノーアウト満塁の

サヨナラのピンチで、内野5人シフトを発動。

 

小窪を記録上はレフトに起用して、

実際には二遊間を守らせました。

 

結果的に打者は小窪の正面にゴロを

打ってしまい、7→2→3という、

かなり珍しいダブルプレー

完成しました。

 

これは、もし内野5人シフトを

やっていなかったら、

センター前へのサヨナラヒットに

なっていた打球なので、

まさに采配がハマった形になりました。

 

とはいえ、ブラウンは楽天監督時代も含め

5年間で内野5人シフトをやったのは

7回だけですからね。

 

それだけ、珍しい采配です。

 

 

ブラウン監督が去って、もう日本では

内野5人シフトは見られないと思って

いたら、2014年、巨人の原監督が

この采配をしてきます。

 

2点ビハインドの6回表、

1アウト二三塁の場面です。

 

ここで原監督はレフトの亀井を

三遊間に置き、センターの松本を

“左中間”に、ライトの長野を

“右中間”に置きました。

 

その結果、普通ならセンターフライの

打球だったのですが、松本と長野の

間を抜けていってしまった。

 

内野5人シフトが完全に裏目

出た形となりました。

 

これはよく、原監督の迷采配として

語られることが多いんですけど、

個人的にはこの采配が失敗したのは、

投手のコントロールミスが原因だと

思います。

 

投手はカープから巨人に移籍した

青木高広だったんですけど、

内野5人シフトを敷いているときは

絶対、低めに投げないと

いけないんですよね。

 

低めに投げてゴロを打たせるというのが

マストなんですけど、

青木がコントロールミスをして

高めに投げてしまったので、

外野まで打球が飛んでいってしまった

わけです。

 

 

 

で、なんで内野5人シフトについて

語ろうと思ったかというと、

今年の春のキャンプで新庄監督が

内野5人シフトの練習を

させていたんですよね。

 

日本ではなかなか見られない

采配なんですけど、

新庄監督ならやってもおかしくないなぁと

思います。

 

内野5人シフト、個人的には、

サヨナラのピンチなど、もう1点も

やれないという場面では合理的な

采配だと思うので、

見てみたいなぁと思います。