ホリケンは、単体では
能力を十分に発揮することは
できません。
ときどき特大ホームランを打つのですが、
打率が低いです。
ホリケンの良さっていうのは、
まず、そこに“普通の空間”があって、
そこでホリケンが普通じゃないことを
するから生まれると思うんです。
普通その場面でふざけないでしょ、
っていうところでボケたり、
偉い人や真面目な人に対して
自由に絡んだり。
それがホリケンの面白さです。
で、ホリケンの面白さを引き立てるには
ホリケンを正しく扱える人が
いないとダメなんですよね。
それが1番できるのは
名倉さんだったんです。
名倉さんが“普通の人”のスタンスで
いるからこそ、名倉さんを
イジると笑いになるし、
そのイジりに対して名倉さんが
正しいツッコミができるから
ホリケンが生きる。
だけど、名倉さんが首を痛めてから、
歯車が狂ってしまった。
ああいう状態になった以上、
名倉さんの体の負担を考えなきゃ
いけないから、うかつに名倉さんを
イジるわけにはいかなくなりましたよね。
そして、首の神経がおかしくなったことで
キレの良いツッコミができなく
なってしまったので、
名倉さんがホリケンのボケを正しく
処理することができなくなった、と。
だから最近は、ホリケンも
そんなにぶっ飛んだボケを
しなくなってきましたよね。
結構正統派のギャグ芸人に
最近なってきてるなぁと思うんですが、
もしかしたら今のスタンスの方が
万人受けするかもしれませんね。
最近のホリケンは
特大ホームランはないけど
コンスタントにヒットを打ってきます。
特にジョブチューンやナニコレ珍百景では
ボケ芸人というよりも、
むしろ番組の進行をフォローして
名倉さんを助けてる感すらあります。